交際始めました。 (ページ7)

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朝起きると隣にあるはずの
ありさの姿がない。

天井を見つめて深呼吸すると
ピアノの音が聞こえてきた。

防音だから隣の部屋の人に
聞こえることはないけど。

ありさ「2人は～あの空の星のように～」

AT「My starか…。そういえば好きって言ってたかもしれない…」

俺は起き上がってピアノのある部屋に向かって歩く。

ドアを開けるとボサボサの髪の毛のままピアノに向き合っているありさ。

AT「ありさおはよ」

ありさ「あっ、おはよ。ふふっ、あっちゃん眠そうだね。」

AT「それ言うなら、ありさも寝癖やばい」

ありさ「へへへっ。起こしちゃった？＊

AT「んーん。起きたら丁度ピアノの音が聞こえてきたからさ。」

ありさ「好きなの、この曲。SOW行った時、本当に泣きそうになっちゃった。世界観というか、ケイジくんのダンスとあっちゃんたちの声が綺麗すぎて。」

AT「俺もこの曲好き。このケイジ儚い感じだったもんね。」

ありさ「そうそう。あ、お腹すいた！」

AT「えっ？急にきたね、それ。朝ご飯にしよ。フレンチトーストでいい？」

ありさ「うんっ！食べたい！」

ありさはぴょんっと椅子から降りて、
こっちに向かってくる。

ぎゅーーーー

ありさ「おはよう。」

だから手を回して言うんだ。

AT「おはよう。今日も好きだよ」

君のはにかむ顔が
とてつもなく好き。