交際始めました。 (ページ5)

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ここ最近気持ちの調子が悪い。

仕事を終えて、マネージャーの言葉を断り、今日は現場から歩いて帰る。

足が出向いたのはデビューして間も無い頃から凹んだ時や辛い時に来ていた場所。

朝は朝日が綺麗に見えて、
お昼は青空が綺麗に見えて、
夕方には夕日が綺麗に見えて、
夜には星と月が綺麗に見える。
もちろん見下ろせば東京の街が見える。

ありさ「みんなごめん！」

そう呟いて久しぶりのタバコに
火をつけて空を見上げた。

ありさ「ふぅ～…」

こうやってぼーっとする時間が
最近の小さな幸せ。

となりに大好きな人が居れば、
もっと幸せなんだろうけど。

ありさ「頑張らなくちゃ…」

「頑張りすぎなくていいよ」

ありさ「へ？？え？？良ちゃん」

AK「またタバコか？この不良娘」

ありさ「あ、ごっ、ごめん」

AK「大丈夫だよ。内緒にしといてやる。ありさの息抜きになってんならな！あんまり吸いすぎんなよ。てことで俺も一本くれ」

ありさ「え？いいの？」

AK「俺も完全にはやめてないからさ！」

ありさ「てか、なんでここが」

火をつけたタバコをふかして、
良ちゃんは私を見ていった。

AK「俺もここお気に入りだから。来てみたら、ありさがいるんだもん。びびったよ。」

ありさ「そうだったんだ…。ここ、いいよね」

AK「みんな何をそんなに急いでんだろうとか、俺なんてちっぽけだなとか思うけど。俺たちには最高な仲間がいるだろ」

ありさ「ん。そうだよね。前向かなきゃね！」

AK「うっし！一服したし、ラーメンでも行くか！！ほら！突っ立ってねぇで行くぞ！」

強引に腕を引っ張る良ちゃん。
ほんとは誰よりも心配してくれてること
知ってるんだよ。

ありさ「ありがとう」

AK「ん。腹減ったー！」

二人でまた語り明かそうね。