交際始めました。 (ページ3)

今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:3,254 hit

◎3 ページ3

結局すれ違いがずっと続く。

仕事も立て込んでて
連絡もまともに取れなかったのに
電話もラインもすれ違いまくり。

付き合うってなんだっけ？
そう思いながら、
毎日の仕事に追われていた。

そして、そんなタイミングで
再び現れるアンチ。

ファンレターに混ざってたり、
コメントが来たり。
時にはまた無言電話。

そして、その上重なる不幸に
私は全く気づいていなかった。

AK「よーっす、ってありさ？？痩せた？」

ありさ「アキラさん…いやいや、寝不足ですよー、ありがたいことです」

AK「お前…」

ありさ「へへへっ、アンチ増えてて。大丈夫っす！慣れっこです！」

AK「あいつらは知ってんの？」

ありさ「ダメですよ～言っちゃ。ツアー前で気合入ってるんですから！」

AK「でも…」

ありさ「きつくなったらまた愚痴聞いてくださいね！アキラさん！」

AK「絶対無理すんなよ」

ありさ「うぃっす！」

アキラさんと別れてレッスンに戻ろうと来た道を戻ろうとした時だった。

？「ちょっと、ありささん？」

ありさ「はい？？あ…」

すっかり忘れてたこの人。
アツシさんに告白してた人だ。

ありさ「あの、何か？」

？「私、香奈美って言います。アツシさんと別れてください」

ありさ「は？いやいや、なに言ってるんですか。アツシさんに告白してあったのは知ってますけど、私だってアツシさんは渡せません。別れません。好きな気持ちは誰にも負けてません」

香「ふふ、生意気。覚えててよ。」

香奈美さんは不気味な笑みを残して
私の前から居なくなった。

ありさ「別れてくださいって何？うざ。」

アンチへのイラつきと不安と恐怖と混ざって感情が黒くなっていくのを感じた。

レッスンへ戻っても本調子にはならず、

岩「ありさ？？大丈夫？」

ありさ「へ？」

臣「声、掠れてんじゃん」

ありさ「あー…ごめん、寝不足」

健「ソロの仕事も増えてるもんな。平気か？ちゃんと飯食ってんの？」

NK「ちょっと痩せたんじゃない？」

EL「SNSのコメントとかも…」

ありさ「えりたーん。大丈夫だよ！コメントだけだし！！平気平気！さっ、やり直そ！ごめんね！」

NT「ありさ、、、」

隆「、、、」

ありさ「やっ、やだなー。みんなして怖い顔しないでよ…。っ…」

みんながあまりにもこっちを
真剣な目で見るから逸らせなくて。

泣きたくなったんだ。

ありさ「もっ…限界…休みたいっ…」

NT「(ぎゅ)」

リーダーが抱きしめて私に言った。