反省 ページ32
fk『ラウール〜？』
低い声で目的の人物の名前を呼ぶ。
俺の姿を捉えたラウは今にも泣きそうな顔になり俯いて机を見つめる。
佐久間がラウを見つけてくれて院内学級《さくら》の教室の椅子にラウを座らせてくれていた。
俺が来ると同時に佐久間は出ていってしまったのでラウは焦った表情をしていた。
よっぽど怖い顔してんだな、俺。
fk『んで？何で逃げたの』
ラウの座る机を挟んで向かい合わせに椅子に座る。
ru『…』
fk『黙ってても分かんない。』
ru『…ちゅうしゃ、めめが言ってた…』
注射するって目黒が言ったのか？あのやろ。
明日来たらしばく。
fk『そっか。俺もお話って嘘ついてごめん。それで阿部ちゃん廊下に倒れてたんだけどなんか知ってる？』
ru『…っ！』
fk『阿部ちゃんが1人で転んじゃったかな？』
ru『…』
あくまで無言を貫き遠く訳ね。
はぁ、とため息をつくとラウの肩が揺れた。
ru『僕が…走ったから、阿部ちゃん追いかけてきた…それで転んでた…』
fk『ふぅん。阿部ちゃん血が出てて息も苦しそうだったよ。誰も来なかったら危なかったんだよ。佐久間がいて良かったよ。』
ru『ぇ…っ、』
fk『走って追いかけた阿部ちゃんも悪いけどラウも充分悪い子だよ。』
ru『…ごめんなさい…』
fk『もう逃げない？もし誰かが転んだら誰か呼べる？』
そう問いかけると必死に頷くラウ。
fk『約束な。じゃあ処置室行こうか。特別に痛くしてあげる。』
ru『えっ…』
fk『ん？やだとか言わないよね？』
ニッコリと微笑んでラウを見つめれば静かに首を振った。はぁ可愛い。
敢えて抱っこはせずそのままラウの手を握り処置室に向かった。
.
ru『うわぁぁぁん！！いやぁぁぁ』
数分後に廊下に響き渡った声で伝染して泣く子が相次いだ。
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さくさんリクありがとうございました！
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むむ(プロフ) - このお話が大好きです！少しずつでいいので更新して頂けると嬉しいです！楽しみにしてます！ (2020年10月29日 15時) (
レス) id: e5ba25e8cb (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - いつも楽しみにみてます。最近忙しいですか？応援してるので出来たら更新してください。 (2020年8月29日 21時) (レス) id: 137beba8ce (このIDを非表示/違反報告)
ふーちゃん推しです - 面白いですね。更新楽しみにしています。 (2020年8月7日 14時) (レス) id: ca2dc115dc (このIDを非表示/違反報告)
うた(プロフ) - めめラウ担さん» リクありがとうございます！少し遅くなりそうですが書かせていただきます！ (2020年8月5日 22時) (レス) id: de1ba4cc53 (このIDを非表示/違反報告)
めめラウ担 - 誤字ってしまいました。すみません“〇|￣|＿ (2020年8月4日 22時) (レス) id: 8f7e48f752 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うた | 作成日時：2020年6月20日 21時
