予期せぬ事態 ページ29
fk side
出勤し朝一番に今日のスケジュールを眺める。
そして担当の子達の様子を見に行く。
fk『ラウー。おはよ』
ru『ふっか先生おはよ〜…』
寝起きでぽやぽやしているラウ。
隣りのベッドから��ふっか先生〜おはよ〜大好き��と熱烈なモーニングコールが聞こえる。
返事をして阿部ちゃんにも適度に構ってあげながらラウの診察をする。
fk『おっけー。あ、ラウ。今日時計の短い針が10の所にきたら処置室来てね？お話あるから。』
実を言うとお話というのは嘘で注射を打とうとしている。
本当のこと言ったらラウが来ないことは目に見えてるからわかりやすい嘘をつく。
病室でやりたい所だが他の子ども達の処置もあるのでまとめてやってしまいたい所で処置室で回すことにした。
ru『はぁい、』
fk『あ、そうだ。阿部ちゃん、ラウ連れてきて？』
ab『わかった！』
.
fk side
時刻は10時を回った。
来ない。
注射の準備万端であとはラウが来るだけなのだがいくら経っても気配すらしない。
すると他の子が泣きながら看護師に連れられて来てしまった。
仕方なくラウの処置を飛ばして他の子からやることにした。
.
ab side
あ！短い針10のところにきた。
ふっか先生から頼まれたからやらない訳にはいかない。
ベッドから降りてラウのベッドを覗くと誰もいなかった。
しまった…時計に夢中でラウのこと見てなかった…
俺は探そうと急いで靴を履いて部屋を出た。
.
行くあてもなくとりあえずトイレ向かう。
1つずつ個室まで開けてみたけどトイレにはいないみたい。
プレイルームに行くとラウの後ろ姿が見えた。
ab『ラウ〜？？』
ru『あべちゃ！？』
俺の声を聞いたラウは一目散に走って廊下に出ていってしまった。
慌ててその後ろ姿を走って追いかける。
が、ラウの足が早いのか俺の足が遅いのかなかなか追いつかない。
ab『はぁ…はぁ…ヒュー…』
いたい。苦しい。助けて。
胸が痛み出して息が苦しくなってその場に崩れ落ちた。
そしてだんだん瞼が重くなって意識を飛ばした。
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むむ(プロフ) - このお話が大好きです！少しずつでいいので更新して頂けると嬉しいです！楽しみにしてます！ (2020年10月29日 15時) (
レス) id: e5ba25e8cb (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - いつも楽しみにみてます。最近忙しいですか？応援してるので出来たら更新してください。 (2020年8月29日 21時) (レス) id: 137beba8ce (このIDを非表示/違反報告)
ふーちゃん推しです - 面白いですね。更新楽しみにしています。 (2020年8月7日 14時) (レス) id: ca2dc115dc (このIDを非表示/違反報告)
うた(プロフ) - めめラウ担さん» リクありがとうございます！少し遅くなりそうですが書かせていただきます！ (2020年8月5日 22時) (レス) id: de1ba4cc53 (このIDを非表示/違反報告)
めめラウ担 - 誤字ってしまいました。すみません“〇|￣|＿ (2020年8月4日 22時) (レス) id: 8f7e48f752 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うた | 作成日時：2020年6月20日 21時
