怖い？怖くない？ ページ14
fk side
fk『こうじゃない？』
ab『こう？』
fk『そうそう！出来たじゃ〜ん』
ab『やったぁ！』
退勤時間を迎えた俺は阿部ちゃんに捕まり30分と約束してプレイルームで遊んでいた。
ブロックを上手に積めてぱちぱちと小さな手を叩く姿はなんとも微笑ましい。
ふと、ガチャっと言う音がし視線を向けるといつものスクラブ姿の照がいた。
iw『あ、阿部ちゃんじゃん。久しぶりだな』
照が阿部ちゃんに声をかけると、阿部ちゃんはピタリと動きが止まった。
fk『あれ？阿部ちゃん？ひーくんだよ』
俺が声をかけると阿部ちゃんはいそいそと俺の陰に隠れた。
iw『あー。俺確実に嫌われてんじゃん笑』
fk『恥ずかしいだけだろ？笑』
阿部ちゃんは俺の服の背中部分をぎゅっと握って未だに隠れている。
fk『阿部ちゃんみてみて。ひーくんなんにも持ってないよ。』
阿部ちゃんはおずおずと顔を出し照を観察している。
照はヒラヒラと手を動かし何も持っていないアピールをする。
iw『これは持ってるけどね』
照がスクラブの胸ポケットから一つ一つ梱包されたラムネを3つ取り出した。
それを見た阿部ちゃんは1人戸惑っている。
ラムネは欲しいけど照が怖いのだろう。
あの歯科検診余程怖かったんだろうな。
fk『貰っておいで？』
ab『いたいのしない…？』
iw『しないよ 笑』
阿部ちゃんは小さな1歩を踏み出して照の元に向かった。
足元まで辿り着けば照を見上げている。
照身長が高いからそれも相まって恐怖心を煽っているのだろう。
iw『はい、どうぞ。1つずつ食べるんだよ』
照が阿部ちゃんの目線に合わせしゃがみラムネを阿部ちゃんの両手に置いた。
いつもの目が無くなるような笑顔を照が浮かべていれば阿部ちゃんも安心したのか笑顔になっている。
ab『うんっ、ありがと』
iw『いい子』
ab『だっこ』
阿部ちゃんが照に向けて手を伸ば抱っこをせがんでいる。先程では考えられないことだ。
密かに阿部ちゃんの成長に心を打たれながら微笑ましい光景を眺める。
iw『いいよ。おいで』
ab『えへへっ、たかぁい！』
いつもより高い目線にキャッキャと喜ぶ阿部ちゃん。
照の首に腕をまわしてニコニコする阿部ちゃん。
少しだけ嫉妬したりして。
あーあ。俺の阿部ちゃんなんだけどなぁ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 823人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うた(プロフ) - ねんちさん» コメントありがとうございます！4は下書き中なので今日中に公開する予定です！もう暫くお待ちください！ (2020年6月21日 17時) (
レス) id: de1ba4cc53 (このIDを非表示/違反報告)
うた(プロフ) - 智loveさん» コメントありがとうございます！4は下書き中なので今日中に公開する予定です！もう暫くお待ちください！ (2020年6月21日 17時) (レス) id: de1ba4cc53 (このIDを非表示/違反報告)
ねんち(プロフ) - 初めまして！！楽しくお話を読ませて頂いております。4のパスワード教えて欲しいです。よろしくお願い致します。 (2020年6月21日 15時) (レス) id: 9182de9983 (このIDを非表示/違反報告)
智love(プロフ) - 更新楽しみにお話読んでます！4のパスワード教えて頂きたいです！よろしくお願いします (2020年6月20日 22時) (レス) id: 1716b322de (このIDを非表示/違反報告)
うた(プロフ) - てっちゃん。さん» コメントありがとうございます！そうなんです、、治療直前に気づいてしまって後に引けなくて続けてます…笑 次からカテ入れちゃいます！ (2020年5月27日 18時) (レス) id: de1ba4cc53 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：うた | 作成日時：2020年5月22日 0時
