ごめん ページ10
昔、俺が翔太に初めて作ってあげたハンバーグのレシピを思い出しながら作って食べた。
病気のせいであまり食欲が無かったが無駄に心配を掛けさせたくないと胃に押し込んだ。
案の定翔太の皿には野菜だけが残っていた。
俺が居なくなっても野菜食えよ?なんて心の中で思っていた。
『俺が洗うよ』
そうは言うが結局全部洗うのは彼の性格上知っている。
俺は仕事帰りに見つけたイルミネーションを翔太にも見せたいと連れ出した。
『ねぇ、目、瞑ってて』
「なんで?」
『いいから!』
「分かったよ。」
素直に目を閉じる翔太に微笑み支えながら歩いた。
『着いた』
「開けていい?」
『いいよ』
「うわっ、やば。綺麗」
翔太のファーストリアクションに思わず笑みがこぼれる。
体力も落ちていて辛くなったので、ベンチを見つければ座る。
俺は決めていた。
ここで別れを切り出す。
明日から入院でどうせ会えないから。
『俺ね。翔太に言わなきゃいけない事があって』
「うん。なに?」
『俺と別れて欲しい。』
翔太は俺を見たまま固まった。
そりゃそうだよね。突然過ぎるもん。
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うた(プロフ) - まるめさん» 感想ありがとうございます!楽しんでいただけて良かったです! (2020年5月23日 18時) (レス) id: de1ba4cc53 (このIDを非表示/違反報告)
まるめ(プロフ) - 凄く素敵なお話でした。二人には幸せになってもらいたいです。 なべあべに最近ハマってるのですが、占ツクにあまり小説がないので見つけた時にはガッツポーズしました(笑) (2020年5月22日 1時) (レス) id: 1093df9400 (このIDを非表示/違反報告)
うた(プロフ) - あこさん» コメントありがとうございます!nbabいいですよね! (2020年4月27日 19時) (レス) id: de1ba4cc53 (このIDを非表示/違反報告)
あこ - ndad大好きなので嬉しいです! (2020年4月25日 2時) (レス) id: 80090ffc16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うた | 作成日時:2020年4月24日 21時