眠り姫

45 ページ47

翔太 side



撮影が始まって2時間。
雑誌だからマネージャーに携帯を持っておいてもらってするんだけどどうも落ち着かなくて。

空き時間になると携帯をもらってはそわそわする。



佐「翔太手真っ赤じゃん！(人1)ちゃん？」


深「無事に生まれたらいいなあ」


ラ「しょっぴーに似ても(人1)ちゃんに似ても絶対可愛いよね！俺しょっぴー推しじゃなくて赤ちゃん推しになっちゃいそう」



なんてメンバーもそわそわ。



撮影が再開すると同時に携帯を預けてポージングをとっていると視界の端っこから帰るマネージャー。


生まれる、やばい、早く行きたい


と思ってると



岩「翔太、今は仕事だから。巻いてくぞー」



照に言われて全員が声を出していく。
巻きに巻いて40分。


ラストカットが終わったタイミングで戻ってきたマネージャーはこっちを見てカメラさんと話して俺を呼ぶ。




渡「生まれた？！」


マネ「さっき、生まれたみたい、でも」


渡「まじ？！よかったぁ…」


マネ「でも意識がないんだよ。出血が多かったって。」


渡「は？」




意識がないって聞いて、俺の意識が飛びそうだった。

死んじゃったってこと？

起きるの、それ

血止まったのかな




渡「(人1)は？大丈夫なの？」


マネ「もう落ち着いてるから命に別状はないけど意識だけないんだって。」


渡辺「…俺もう行っていい？これで終わりでしょ、早く行かなきゃ」


マネ「まずお前が落ち着いて。乗せてくから車は事務所に置いてって。危ないから運転するから。」





ただならぬ雰囲気にメンバーもこっちを向いて固まってて。

悪いけど挨拶とかしてらんない。




渡「みんな後で連絡すっから！お疲れ様でした、ありがとうございましたっ」




楽屋に行って荷物だけ持ったら
マネージャーが運転する車に乗り込んだ。

46→←44

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す