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act.12 ページ14

スネイプ「ここであの者の名を口にするな、どうなっても知らんぞ」

『悪かった、もう言わない』

納得した表情を浮かべたスネイプは(名前)から離れ再び階段を降り始めた。

その後を追い(名前)は声をかける。

『苛立ってるな…少し血を抜いてすっきりするってのはどうだ?』

そう聞いた(名前)は目を赤く光らせた。

スネイプ「そう言えば随分経つがよく暴走しなかったものだな…早く済ませろ」

『了』

スネイプはいつも首元まで詰まっている服のボタンを数個開けて(名前)を見る。

(名前)はスネイプに近づき顔を寄せて舌なめずりをする。

抵抗を見せないスネイプの首筋に鋭く伸びた歯を突き刺した。

スネイプ「っく…」

痛みで少し歪んだスネイプの表情はすぐに元に戻った。

首元からは生暖かい感触と血を啜る音がする。

数分そうした後に(名前)はスネイプの首元から顔を上げる。

その目は赤く光り目と同じく髪も薄い赤に染まっていた。

スネイプ「呑み過ぎだ馬鹿者」

『貧血起こしたなら悪い間が長かったから…』

スネイプ「仕方あるまい」

そう言って再び服のボタンを一番上までとめる。

『じゃあ俺は巡回に言ってくる』

スネイプ「早く行け」

スネイプの返事を聞いた(名前)はその場から消えた。

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作者名:コウ | 作成日時:2020年1月5日 21時

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