△115△ ページ20
＜翔side＞
・
・
翔「……智くん」
・
増す白い光に、恐怖が襲いかかってくる。
・
本当は、嫌だよ？もちろん。
・
・
3人と離れたくないに決まってる。
3人が大事。
・
だからこその、決断だった。
・
智「もう、後戻りできないんだよ…………、ごめん、ね……」
・
智くんが
俺の手をぎゅっと握り締めて、そうつぶやいた。
・
・
俺らの様子に、3人がハッとなる。
・
和「ダメっ!!」
潤「やめろよっ」
雅「死なないで…!!」
・
3人が無理やり俺らの方に駆け寄ろうとした、その時。
・
翔「…くっ!!」
智「なん、だ、これ…っ」
・
急に何も見えなくなるほどに、白い光が強さを増し、
視界を真っ白にした。
・
それと同時に……苦しくなる、呼吸。
・
・
3人の泣き叫ぶ声も聞こえない。
・
騒がしかった『Wicked』の奴らも…ざわめく一般人たちの声も
何一つ聞こえない。
・
隣にいるはずの智くんの顔さえ、見えない。
・
ただ感じるのは、智くんの手のぬくもりだけ。
・
・
＜………翔くん？聞こえる？＞
・
真っ白な、何も感じない空間で
智くんの“声”がした。
・
・
＜聞こえるよ…智くん＞
＜ついに…終わり、みたいだね……＞
・
・
＜この国に、この世界に、永遠の平和を…与えようか＞
＜翔くん、怖い？＞
＜なんで？＞
・
＜だって……翔くんの…手が、震えてる＞
・
声だってテレパシーじゃないと通じないのに。
顔だって見えないのに。
・
あなたのぬくもりだけは…感じられる。
・
彼の手は、俺の不安までも包み込むように…あったかい。
・
・
＜智くんの手はあったかいよ＞
＜そう、かな？＞
＜………智くんさえいれば、俺は……怖くなんかない＞
・
・
１人じゃ耐えられない恐怖。
でも、君となら、乗り越えられるよ。
・
１人じゃ向かい合えない現実。
でも、君がいてくれたから、俺は生きてこれた。
・
智くん。
・
・
智くん。
・
・
俺の片割れがあなただったから
俺は救われたんだ。
・
・
・
苦しみがひどくなる。
俺は今、呼吸できてる？
・
この時点で、世界はどうなってる？
ちゃんと、全世界の能力を…奪ってくれる？
・
・
白い光がいつの間にか変わった、黒い闇。
取り込まれた先が、自分たちの死だと、予測できる。
・
共に、いこう。
2人なら怖くない。
・
・
黒い闇に意識を任せた瞬間だった。
・
『……行かないでっ!!』
ラッキー嵐♪
二宮和也
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 382人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
尚翔☆(プロフ) - さらしょうさん» ありがとうございます！そんな嬉しいコメント、私が泣きそうです!!バンビズの作品、更新めちゃ遅くてすみません…頑張りますねヽ(´▽｀)/ (2015年4月18日 23時) (
レス) id: 69d401c0f5 (このIDを非表示/違反報告)
さらしょう - こんにちは！もーいい作品すぎて何回も読み直して泣いています(泣)もう号泣nowです(泣)バンビズの方も見ています。これからもすてきな作品をつくってくださいね！ (2015年4月17日 22時) (レス) id: 2235e2d361 (このIDを非表示/違反報告)
尚翔☆(プロフ) - タキさん» ありがとうございます＾＾長かったですね…申し訳ないくらい(# ﾟДﾟ)新作も大学始まったら、めちゃ遅くなりそうです…でも応援してくれると泣きそうなくらい嬉しいです、ってか泣きます(笑)頑張りますね！新作の方でも待ってます♪ (2015年3月25日 23時) (レス) id: 69d401c0f5 (このIDを非表示/違反報告)
タキ - この展開だと、良い結末になりそうですね！尚翔さん、少しはやいけどこの作品の更新、お疲れ様でした！新作は松潤と翔ちゃんが刑事！カッコイイ作品になるでしょうね！ (2015年3月25日 10時) (レス) id: 6763fafb32 (このIDを非表示/違反報告)
尚翔☆(プロフ) - ですよね〜！ほんとあのドラマは良かったです＾＾新作もうやりますよ〜次回でこの作品完結にするのでその時同時にヽ(´▽｀)/頑張りますね＾＾またコメントくれると嬉しいです！ (2015年3月25日 0時) (レス) id: 69d401c0f5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：*nao*（元：尚翔☆）
| 作成日時：2013年11月3日 0時
