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＜翔side＞
・
・
智「翔…ありがと」
・
僕の背中に手で触れて
さすりながら、笑ってくれた智。
・
智「ありがとうね…？翔」
・
どうして智は
そんなに優しいの？
・
なんで、許せるの？
あいつら、何にも悪くない智のこと…気持ち悪いだなんて、言ったんだよ？
・
・
燃え盛る炎に囲まれて
僕は涙を流す。
・
翔「智…どうすれば、炎…消えるの？」
智「大丈夫だよ？……僕に、力…貸して？」
・
その言葉に
僕は驚いた。
・
翔「智っ？何？」
智「僕ね……水、出せる気がするんだ……体の奥底で…叫んでる。聞こえる、水の気が…かすかに、あるんだ…」
・
ひんやりして
水が体からみなぎってくるようだ、と
彼は言う。
・
・
智「…ね？この炎、静めてみせるから…翔、僕に力…貸して？」
・
その言葉に
僕は、心の中で
智に力を貸すように、祈った。
・
やり方なんて、分からないよ。
・
でも明らかに…
・
僕の中で
得体の知れない、大きいモノが…
智に、移っていく感覚がした―――。
・
・
・
その瞬間…
・
智の手からあふれる…水。
・
サァァァァ…ッと
・
炎に降り注ぐ、澄みきった雨。
・
・
翔「智…綺麗だよ」
智「んふふ。……翔の炎だって、綺麗だったよ」
・
・
・
これが初めて
俺らが、神の力を使った瞬間だった。
・
・
燃え盛った炎が消え…
・
その場は
荒れた、かなりひどい様子だった。
・
ズタズタになった地面には
更に炎で焦げた場所がたくさん残り…
・
そこら中、水浸し状態。
・
・
あれほどいた人だかりも
ほんの、数人…になってしまっている。
・
・
あぁ、これから僕らは
どうなるんだろう？
・
その思いだけがこれからの未来を不安にさせる。
・
僕はずっと…智にくっついていた。
・
・
・
そんな時
人だかりの中から…一人の男が僕らの方へ歩いてくる。
・
・
何？
・
こんな中で平気に僕らに近づいて来るなんて…っ
僕らを誘拐した人たちの一人？
・
・
また、何かされるの…っ？
・
そう思ったけど
その男の人は柔らかい笑みでこう言った。
・
・
「君たち、このままじゃまずいから…とりあえず、俺についてきてくれるかな？」
・
もうすぐ、君らを誘拐した奴らが来る、と。
警察も来て、大惨事になる、と。
・
・
もうこの時点で
僕らは…この先、普通の生活ができないんだ…と、実感した。
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尚翔☆(プロフ) - 翔実さん» 名字は…(･･;)ご想像にお任せします(^_^;)ただ昔は同じでしたが、今はそれぞれの名前です！あまり名前を変えるのが嫌なので…そういう設定で（汗）ちゃんと決めてなくてすみませんm(_ _)m (2013年11月25日 22時) (
レス) id: 4e144e1dc1 (このIDを非表示/違反報告)
翔実 - あの、双子の名字って何ですか？ (2013年11月24日 23時) (レス) id: ecf7e771ed (このIDを非表示/違反報告)
尚翔☆(プロフ) - みややさん» ありがとうございますヽ(´▽｀)/楽しみにしてくれているのに、更新遅くて…本当に申し訳ないです(>_<)頑張りますね＾＾ (2013年10月7日 20時) (レス) id: 69d401c0f5 (このIDを非表示/違反報告)
みやや(プロフ) - 夜遅くに申し訳ありませんッｍ(＿ ＿;)ｍ 更新お疲れさまです( ・´ω｀・ 本ッッ当に内容が面白くって、とにかく最高です！これからも楽しみにしてます♪ (2013年10月6日 23時) (レス) id: 0652d0798d (このIDを非表示/違反報告)
尚翔☆(プロフ) - サトシックさん» はじめまして！ありがとうございますヽ(´▽｀)/更新遅いですが…それでもよければ(笑)いつでも来てください＾＾ (2013年10月6日 21時) (レス) id: 69d401c0f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*nao*（元：尚翔☆）
| 作成日時：2013年8月25日 0時
