△78△ Past ページ31
＜翔side＞
・
・
男の腕から解放された僕の体は
智に抱きしめられた。
・
あぁ、安心する。
・
怖くて、怖くて…仕方なかったよ。
・
・
それにしても、と
ふとさっきの光景が、頭の中によみがえってくる。
・
・
僕たちの周りの木はみんな崩壊し
地面のタイルもズタズタ。
・
横に並んでる建物の窓は
ほとんど壊れて、跡形もなく。
・
・
まるで…このあたりだけ
大きい地震が襲った後のような。
・
これ…
智がやったの？
・
・
けど
智に恐怖感なんて抱かなかった。
・
それどころか
また僕を助けてくれたって
愛しい感情が胸を一杯にする。
・
・
その時、聞こえてきたのは。
・
・
「ちょっと…今の」
「あの子…なんなの、気持ち悪い……」
「まさか、最近騒がれてる“能力者”なのか…？」
・
・
なんて
僕らの周りに集まってる人だかり。
・
当時
今よりは、もっと“能力者”という存在は
そんなに知られていなかった。
・
けれど
なんとなく存在するかもしれないって…
話題だったんだ。
・
UFOが実在するのかって感じで。
・
・
好き勝手に言う人たちの言葉に
智の体がびくっと震える。
・
・
何…
智の悪口言ってるの？
・
何も…知らないくせに…!!
・
・
憎しみの気持ちで一杯になる。
・
智だけは
命懸けで僕のこと、助けてくれたんだ。
・
いつも、僕のことだけを考えてくれたんだ。
・
・
僕はそんな智のことが大好きなんだよ。
・
智の悪口言うなんて、許さない…
ユルサナイ…!!
・
・
・
そう思った瞬間
体全体が…熱くなった。
・
なんなの、この感じ…
体が、燃えてるような…っ感覚。
・
・
そう思った時
・
・
「なっ…なんだ、急に…炎が!?」
・
僕と智を囲むように
炎が出現する。
・
智「えっ…」
・
その様子に智も唖然とする。
・
現れた炎は
僕と智を、人だかりから守るようにできた…絶対的な壁。
・
・
智「……翔？」
翔「智のことを……悪く、言わないでよ…!!」
・
・
僕の声に呼応して
炎は更に、ぼぉっと威力を増す。
・
周りが、熱気に包まれる。
・
人々も危険を察知したのか
逃げていく人がいる。
・
そこで、冷静になった。
・
・
この炎…どうすれば、消せるの!?
・
僕の想いが
勝手に炎を出したけど…
・
コントロールなんて、できない…っ
消せないっ
・
・
パニックになりかけた時に
背中に温かい手が触れた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 276人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
尚翔☆(プロフ) - 翔実さん» 名字は…(･･;)ご想像にお任せします(^_^;)ただ昔は同じでしたが、今はそれぞれの名前です！あまり名前を変えるのが嫌なので…そういう設定で（汗）ちゃんと決めてなくてすみませんm(_ _)m (2013年11月25日 22時) (
レス) id: 4e144e1dc1 (このIDを非表示/違反報告)
翔実 - あの、双子の名字って何ですか？ (2013年11月24日 23時) (レス) id: ecf7e771ed (このIDを非表示/違反報告)
尚翔☆(プロフ) - みややさん» ありがとうございますヽ(´▽｀)/楽しみにしてくれているのに、更新遅くて…本当に申し訳ないです(>_<)頑張りますね＾＾ (2013年10月7日 20時) (レス) id: 69d401c0f5 (このIDを非表示/違反報告)
みやや(プロフ) - 夜遅くに申し訳ありませんッｍ(＿ ＿;)ｍ 更新お疲れさまです( ・´ω｀・ 本ッッ当に内容が面白くって、とにかく最高です！これからも楽しみにしてます♪ (2013年10月6日 23時) (レス) id: 0652d0798d (このIDを非表示/違反報告)
尚翔☆(プロフ) - サトシックさん» はじめまして！ありがとうございますヽ(´▽｀)/更新遅いですが…それでもよければ(笑)いつでも来てください＾＾ (2013年10月6日 21時) (レス) id: 69d401c0f5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：*nao*（元：尚翔☆）
| 作成日時：2013年8月25日 0時
