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＜智side＞
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今から25年前…
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俺と翔くんが、まだ6歳だった時。
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俺たちは
近所でも評判の仲良い双子。
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頭が良くて面白いお父さんと
優しくて頼りになるお母さんに囲まれて
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幸せな家庭で育った。
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この日までは―――。
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そう。
俺らが……誘拐された日。
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この日が、俺らの今後の人生を…狂わせたんだ。
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その事件は
小学生になったばかりの俺らが
公園から帰る途中で起きた。
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――――――
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智「ねぇ、翔…遅くなっちゃったね」
翔「だね…怒ってないかなぁ？お母さんたち」
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公園で遅くまで遊んでしまった僕らが
気づいた時には、もう夕方の6時を過ぎていた。
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この時期の門限は夕方4時。
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6時は小学1年生が外にいるにしては、遅い時間。
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翔「ほらっ、いそご！」
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後ろを走る僕に
翔がぱっと振り向いて、言う。
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そんな彼の前に
角から急に飛び出してきた車が
止まった。
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翔「わっ、びっくりした」
もう少しで衝突するところだったので
慌てて止まった翔に
若干ぶつかるようにして、僕も止まる。
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・
翔「……？」
・
普通なら、またすぐに発車するはずの車が
全然動かない。
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僕らが不思議に思った、その時だった。
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ガラッと勢いよく車のドアが開いて
飛び出してきたのは数人の男たち。
・
・
翔「…っ!?」
智「何っ!!」
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恐怖で固まってしまった僕らは
男たちに、簡単に体を持ち上げられる。
・
それも当然。
その時の俺らは小学生。
・
大の大人たちが数人で僕らを拘束するには
簡単な話。
・
・
智「ちょっ、離してよ！」
翔「やだ！…さと、…んんっ」
・
一人ずつ男に捕まった俺と翔。
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翔の口に、白い布が押し付けられ
かくん、と意識を失う彼。
・
智「翔っ…しょ、…ん！」
・
僕にも同じように、白い布があてられて…
・
・
意識が混濁する。
・
視界が急に狭まって…
どんどん、見えなくなっていく…
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・
なんとなく
車に乗せられた感覚。
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・
でも、すぐ横に
翔の気配がして……
・
なんだかヤバイ状況だなって感じたけど
翔と一緒なら、大丈夫かなって、平気だなって…思ったんだ。
・
・
遠のいていく意識の中
聞こえたのは。
・
「ったく、丁寧に扱えよ？その子供たちは…人類初の、神の子となるんだから…」
・
そんな言葉を最後に
僕の意識は途絶えた。
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尚翔☆(プロフ) - 翔実さん» 名字は…(･･;)ご想像にお任せします(^_^;)ただ昔は同じでしたが、今はそれぞれの名前です！あまり名前を変えるのが嫌なので…そういう設定で（汗）ちゃんと決めてなくてすみませんm(_ _)m (2013年11月25日 22時) (
レス) id: 4e144e1dc1 (このIDを非表示/違反報告)
翔実 - あの、双子の名字って何ですか？ (2013年11月24日 23時) (レス) id: ecf7e771ed (このIDを非表示/違反報告)
尚翔☆(プロフ) - みややさん» ありがとうございますヽ(´▽｀)/楽しみにしてくれているのに、更新遅くて…本当に申し訳ないです(>_<)頑張りますね＾＾ (2013年10月7日 20時) (レス) id: 69d401c0f5 (このIDを非表示/違反報告)
みやや(プロフ) - 夜遅くに申し訳ありませんッｍ(＿ ＿;)ｍ 更新お疲れさまです( ・´ω｀・ 本ッッ当に内容が面白くって、とにかく最高です！これからも楽しみにしてます♪ (2013年10月6日 23時) (レス) id: 0652d0798d (このIDを非表示/違反報告)
尚翔☆(プロフ) - サトシックさん» はじめまして！ありがとうございますヽ(´▽｀)/更新遅いですが…それでもよければ(笑)いつでも来てください＾＾ (2013年10月6日 21時) (レス) id: 69d401c0f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*nao*（元：尚翔☆）
| 作成日時：2013年8月25日 0時
