12.お熱9 ページ12
藤井side
藤井「神山。お兄さん来たって？」
神山「1番上のお兄さんではなかったですけど」
藤井「俺も真鳥さんしか覚えられんわ」
神山「8人くらいいましたよね。」
藤井「Aちゃんは？」
神山「抱っこされてます。熱は7.4まで下がりました。」
藤井「様子見てやな。来週の検査、明後日に変えようと思うんやけど、大丈夫け？熱下がり次第やけど」
神山「わかりました。確認しときます」
Aちゃん。お兄さんの中で育てられているからか、男の看護師に懐いてるんや。
藤井「薬やけど、熱冷ましの薬と抗生物質の２つ足してあるし、いつもの入れて５つ飲ませてあげて。」
神山「飲みますかね？」
藤井「嫌がってたら、チックんやよ？って言ってあげて。あっ水分とってる？」
神山「俺からはあげてないです。」
カルテを確認。
神山「水分はとってないです。」
藤井「いつもの薬だと水足りてる？」
心臓に負担がかかるため、塩分や水分など細かい規定がある。
藤井「今日無理そうやったら最悪ゼリーで飲ませて見て。無理なら点滴たすし、教えて。」
神山「わかりました。今日当直でしたっけ？」
そう、俺は帰りたいんやけど
藤井「お兄さんくるまでは待ってるつもり。」
お兄さんっていっても20代後半やし、そんな簡単に仕事を抜けれる立場ではない。
俺もその気持ちわかるから
工夫して回してるみたいやけど、Aちゃんにとっては、寂しいこと。
両親いない時点でかわいそうだし。
いまはまだ2歳やし、そのうち。悩むやろう。
反抗期とかね。お兄さんばっかやと。
身体にも負担やろうし
Aちゃんのカルテを確認しながらも、薬の調整をする。
淳太「熱下がったんやって？」
藤井「一応ですけど。まぁ今晩なにあるかわからんし、当直でしたよね？」
淳太「まぁな。で、検査を明後日け？」
藤井「そのつもりです。このままいけばですけど」
淳太「Aちゃんの聴診いったんけ？」
藤井「まだです。いまからいきます。」
一応喘息の確認だけしとくか。
淳太「俺も行くわ。夜のことも考えときたいし、酸素は？」
藤井「まだ外してないです。」
神山に声をかけ、病室に向かう。
ただ俺はこのときは知らなかったよ。あんなこと起こるなんて
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なっち(プロフ) - コメントありがとうございます。更新頑張っていきます。よろしくお願いします。 (2017年12月19日 23時) (
レス) id: 69a69f23e4 (このIDを非表示/違反報告)
森田まほ美勇人(プロフ) - いつも、更新を楽しみにしてます！ (2017年11月30日 14時) (レス) id: 584867c9e9 (このIDを非表示/違反報告)
翼(プロフ) - この作品とっても好きです！ (2017年11月30日 14時) (レス) id: 52b46916eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっち | 作成日時：2017年11月27日 17時
