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「マサイ変わらないね、」
マ「んなことねーよ」
「・・・・・・あのさ、後輩がファンだって言ってたからサインもらいたいんだけど、いいかな?」
マ「、まぁ・・・・・・いいけど」
立ち入れないその雰囲気に何故か胸がぎゅーっと締めつけられる痛みが襲った。
え、なんで?別に知り合いなんだもん、何もおかしなことはないじゃないか。むしろ知り合い越えて元カノ。話したってなんだって別に何もおかしくない。
おかしくないのに嫌だと思うのはなんで、?
しばらくして戻ってきたマサイと元カノさんはやっぱりお似合いで見てられなかった。
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「、あれ?A?」
「えっ・・・・・・ あ、はい・・・・・・」
「やっぱAや!久々やん!!」
「・・・・・・・・・えっと、」
「ちょお!お前覚えてへんの?!」
先程とは別の撮影を終えて車に向かっている途中で男の人に声をかけられた。
視聴者さんかと思いきやどうやら違う。ハテナを浮かべたままのわたしに「康二」と名乗った関西弁の男。
康二、康二・・・・・・
「・・・・・・こうちゃん、?」
「おお!思い出した?!」
「え!!!ちょ、まってまって!えっ、めっちゃ久々じゃん!!」
「ほんま久しぶりやな!」
ン「、知り合い?」
「そうなの、名古屋にいた時の同級生」
「はじめまして、康二です!いつも動画見てます!」
シ「あっ、ありがとうございます!」
ン「でも関西弁だよね・・・・・・?」
「あぁー、まぁこの人奈良生まれだからね」
小3くらいのときに引っ越してきたこうちゃん。中学もわたしが引っ越すまでずっと同じクラスで、よく遊んだりしていた。
大人びた彼の姿にあの頃の面影は無くて、誰だかすぐにわからなかった。
「ちなみにAの元カレっす、笑」
「「「「「元カレ?!?!」」」」」
「こうちゃん!変なこと言わんでよもう!!!」
「いいやん別に!嘘ちゃうんやしさ」
「、そうだけど・・・・ 」
確かに今はもう、こうちゃんとわたしはBFF!みたいな感じだから気にしてないけどメンバーいるから!!
ほら、みんな唖然としちゃって言葉も出てきてないし!!!シルクなんて、女子力皆無のお前が彼氏いたのかよ?!みたいな目で見てきてる!!!
余計なお世話だバカ!!!
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作者名:むぅ | 作成日時:2019年5月6日 1時