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「まずダホちゃん、次から気をつけようね」
ン「・・・・・・ごめん、」
「そもそも大事なもの床に置いとく人も悪いんだから仕方ないよ、」
ン「、気をつけます・・・・・・」
「・・・・・・で、問題は二人だ」
シ「別にいいよ、時間ねーし撮影しようぜ」
「待たんかコラ、」
どこかへ行こうとしたシルクの首根っこをつかんで阻止して座らせて、とりあえず落ち着きなさいの意味も込め家から持ってきたペットボトルのコーヒーを渡した。
「シルクの気持ちもわかる、いつ撮影終わったのか知らないけどわたしが来るまでの時間にある程度進めなきゃって思うとうるさいと集中できんよね」
シ「・・・・・・・・・・・・・・・」
「でも、わたしはマサイの気持ちもわかる」
折られては治して、また折られては治して。時には新たに買い直したりもして。安くはない大事で貴重な機材。仕事道具だから惜しみはしないけど、少しでも企画費用に回そうと思うとこの無駄な出費は抑えたいと誰もが思うこと。機材関係の知識が豊富なのを良いことにケアを任せっきりにしてるのはわたしたちで、マサイだってこんだけやられてしまってはわざとじゃないとわかっててもイライラするだろう。わたしなら腹パンくらわしてるかも。今まで爆発させてこなかったマサイたんを褒めたいとさえ思ってしまう。
「お互い悪いしお互い悪くない、みんな悪かっただけ」
一言だけ残し、わたしはシルク宅を後にした。
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【8】仲直りの拳を交わすまであと数秒→←【7】喧嘩なんて、らしくない?
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作者名:むぅ | 作成日時:2019年5月6日 1時