蝶が六羽 ページ8
中也side
中「首領、中原です。失礼します。」
俺は扉をノックした。首領は難しい顔をして手を組んでいる。俺に気づいたら机の上に置いてある資料のような薄っぺらい紙の束を俺に渡してきた。
森「蝶君の資料さ。でも、これだけの情報しかない。」
その紙には、蝶の情報が事細かに書かれていた。書かれているにも関わらず同じような文章しか並べられていない。
例をあげるなら蝶の病院時代の評判。
『手慣れていて素早い。』だとか、『先生に診てもらったらすぐに治った。』とか。蝶の働き具合がうかがえる。あとは、蝶が異能力者だということだけだ。どんな異能力なのかも記載されていない。
資料の一部を抜粋するとこんなことが書かれている。
[本名、年齢ともに不明。本人は『蝶』と名乗っている。異能力者ではあるがどんなものか不明。]
森「私が彼を連れてきたのは、似ていたからなのだよ。覚えているかい?数年前、どんな病気も怪我も一瞬で治すと云われてた医者のこと。」
中「覚えています。ですが、その医者はもう死んでいると聞きました。」
森「そうなのだよ。その医者は数年前の事故で死んだと噂されていた。でも、誰も死体を見ていないのだよ。」
首領の云いたいことがわかった。首領は蝶をその医者だと考えているらしい。
森「蝶君を時々観察して欲しい。監視ではなく観察だ。四六時中一緒にいろとは言わない。彼がその医者である可能性が出てきたら報告して欲しいのだよ。」
中「…わかりました。」
森「受けてくれて嬉しいよ。一応、医者についての資料は明日くらいにでも渡しておくよ。名前だけはわかるかな?」
首を傾げて聞いてくる首領。生憎、俺はあまりその医者について詳しくなかった。
中「すみません、わかりません。」
森「そうかい。名前はね
雪多 A」
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夜桜 - はらさん» 注意してくれて有難う御座います。今後ともよろしくお願いいたします。 (2018年5月10日 8時) (レス) id: b341bfb04d (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグ外し忘れていますよー違反行為なのでちゃんと外して下さいねー (2018年5月9日 20時) (レス) id: 352846e209 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜桜 | 作成日時:2018年5月9日 18時