蝶が二十六羽 ページ31
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蝶「聞いてはいたけど、なんで僕がいるときなのかな?」
蝶は走ってる最中にそんな事を考えていた。
蝶「ねぇ、梶井君!!ちょっとひどくない!」
電車の扉を開け、いの一番に文句を垂れる蝶。
梶「なッ、蝶君!危ない!!」
蝶「ぇ…?」
爆発。
全身が焼けていく。
蝶「アアアッ!!」
喉が切れるくらい叫ぶ。蝶は重力に従い床に倒れた。目を閉じて。
梶「蝶君!」
慌てて梶井は蝶に駆け寄った。
蝶は梶井の仕掛けていた爆弾をまともに受けてしまったのだ。
梶「蝶君!大丈夫かい!!」
それでも蝶は動かない。まるで、羽をもぎ取られた蝶々のようにピクリとも動こうとしない。
梶「蝶君!!」
揺り起こそうと手を伸ばした時、蝶はガバリと起きた。
蝶「…びっくりしたァ!!危うく死ぬとこだったんだぞ!あ〜あ、また蝶々が一羽無くなった。」
残念そうに、悲しそうに物憂げにいう蝶。
梶「大丈夫なのか…?」
爆弾をまともに受けたのだ。普通は大丈夫ではない。なのに、彼はケロリとしている。
それに不可解なことが一つある。
蝶の衣服はボロボロになっているが蝶自身は一つも怪我がない。
蝶「うん、大丈夫だよ。でも、僕がいるときにやるのは酷くない?」
普通に立ち上がり、普通に会話をしている。
否、これは普通ではない。
梶「それは君がいると知らなかった。それにまた、仕掛け直すのは時間がかかる。檸檬を投げることにしよう。」
梶井は服の袖から檸檬を数個取り出した。
足音が聞こえた。
その瞬間、梶井は檸檬を投げ込む。
また、爆発音。
梶「果敢なる探偵社のご婦人よ、ようこそ!そしてさよ〜なら〜。」
蝶「…医者の前でこんなことするなんて。僕、君のこと軽蔑しちゃう。」
軽蔑の眼差しを梶井に向ける蝶。
だが、与謝野を治療しようとはしない。蝶は知ってるから。与謝野が極めて希少な治癒異能力者だということを。
与「おやおや、誰かと思えば有名人じゃあないかい。」
蝶「彼は梶井基次郎君!最近じゃあ、丸善ビルで二十八人殺したらしいね。僕には理解できない世界さ。」
呆れた物言いをする蝶。少なからず、梶井のことに腹を立てているのか、それともただ単に医者としてその人達を治せなかった自分に呆れているのか。
梶「さァて、貴方の死は何色かな?」
与「確かめてみな!」
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すみません所用により更新が
ナマケモノ以上、亀以下になります。
申し訳ありません!!
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夜桜 - はらさん» 注意してくれて有難う御座います。今後ともよろしくお願いいたします。 (2018年5月10日 8時) (レス) id: b341bfb04d (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグ外し忘れていますよー違反行為なのでちゃんと外して下さいねー (2018年5月9日 20時) (レス) id: 352846e209 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜桜 | 作成日時:2018年5月9日 18時