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3話 ページ3

僕に気付いたAは、


「ごめんなさい。なんでもないですから」


笑顔が悲しかった。


タクシーが走りだすと


「私…釜山って大好きなんです。ドラマでみてて…いつか、あの灯台みに行きたいって思ってて」


外を見ながらAが話し出した。


「ヨンファと知り合って、釜山の人だって言うのも嬉しくて…でも、もう来れないのかな」


ヨンファのお母さんの言葉聞こえてたんだ…


『あの子一緒なの?なんで日本人なんか』


「おいでよ。僕が実家に帰ったら釜山案内できるし…ヨンファだったらAさんを大切にしてくれるよ」


「ありがとうございます」


ホテルに着くまで、僕はヨンファとの子供の頃の話をした。


悲しそうだったAの顔が
笑顔になった。

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作者名:紅華 | 作成日時:2011年7月10日 0時

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