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19話 ページ19

墮威さんが、Aに近づいて肩に手を置いて子供をみてる…


僕はなんのために、ここに来たんだ…


また、こんな思いをするため?


僕の後ろでドアが開き、年配の女性が入ってきた。


頭を下げると


「あら、イ・ジュンギさん…墮威くんも」


「都さんども…」


「ジュンギさん…態々ありがとうございます。ごめんなさい。資料準備遅くなりそうで…」


A…


僕は邪魔なの?


「…その子は、あのときの子…?」


その一言が精一杯だった。


「はい…」


僕たちの間に、流れた微妙な空気


「墮威くん、私たち席はずそうか」


都さんの言葉に


「俺には、聞く権利あるはずやけど。…俺は、いずれ準名の父親になるつもりやし」


じゅんな…


子供の名前?


「都さん…準名のことお願いできますか?」


「話して来なさい」


三人で、病室を出た。

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作者名:紅華 | 作成日時:2011年7月10日 0時

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