くちびるふれず…イ・ジュンギssi (ページ2)

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２話ページ2

かなり酒もまわって来た頃

「実はさ、俺も入隊決まったんだ」

ヨンファが言い出した。

「お前もか…」

「うん…」

お互いに言葉が少なくなった。

僕には、置いていくものは家族や仕事だけ

でもヨンファは、Aさんが居るからな…

黙って一緒に飲んでるAのことをみた。

酔いの回り始めたヨンファを
心配そうにみている。

「ヨンファが、入隊したらどうするんですか？」

「待ってます。帰ってくるの。２年なんて直ぐに、過ぎますから」

即答だった。

ヨンファにまた自慢されるなと視線を移すと
酔いつぶれて眠ってしまってた。

タクシーでヨンファの家に送り届けることにした。

「Aさんは、ヨンファの家でいいの？」

「私はホテルなんです。ヨンファのお母さんに、認めてもらってないんで」

あ…ヨンファの家ってそうだよな…
昔気質って言うか

「じゃ、ヨンファ降ろしたらホテルまで送るよ」

「大丈夫ですよ。１人でも。
ジュンギさんだって疲れてるし、ヨンファの家の近所ですよね？」

「女の子１人で帰すなんて、出来ないよ」

ヨンファの家まで着くと、Aをタクシーに残して
送り届けた。

「あら～ジュンギくん」

相変わらず、声の大きなおばさんだ。

挨拶をして急いでタクシーに戻ると

窓の外をみながらAが泣いていた。