レンズ越しの恋 (ページ13)

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東浜「翔さんに会った？」

「はい ..」

東浜「俺を選んでくれてありがとう」

「そんな！それは私のセリフです！」

東浜「Aちゃん知らないのか～」

「何がですか？」

東浜「俺と翔さん以外にもたくさんAちゃんのこと好きな選手が居たんだよ」

「えっ、そうなんですか！」

東浜「そうだよ(笑)」

「全然分からなかったです ..」

東浜「だから本当に嬉しい、Aちゃんが俺だけのものになって ..」

少し顔を赤らめて言う巨さんが可愛くて

「巨さん、好きです」

東浜「何？急に(笑)」

「んふふ、何でもないです」

指を絡ませ合って繋いでいた手を

ぎゅっと握り直す

東浜「はあ、もう .. 今夜空いてる？」

「空いてます、けど？」

東浜「俺ん家来てよ」

「えっ、いいんですか！」

東浜「うん、その代わり .. 分かってるよね？」

「えっと、それは ..」

東浜「今夜は寝かせないからね？」

「んん、まだ心の準備が ..」

東浜「もう待てないから」

余裕のない表情をした巨さん初めて見た

私の手を引いて行く姿が頼もしくて

とてもとてもかっこいい ...

「巨さん ..」

東浜「ん？」

「大好きです ..」

東浜「俺も大好きだよ」

あの日、巨さんを見て一目惚れして

ホークスに来た。

私があの時、テレビを見ていなければ

私たちはこうして出会うこともなくて

私も巨さんも違う人生だった

あの日、あの時一瞬の出来事に

ここまでの運命が繋がってるだなんて

全然分からなかった

私と巨さんが出逢う運命で

よかった。

この運命を引き寄せてくれたのは

カメラのお陰

私はこれからも貴方を写し続けます

終わり