【呪術廻戦】夏油傑と(不本意ながら)婚約しました

04.クズクズうるせぇよ ページ4

私が硝子に意味を問う前に、クズその1の五条が噛み付いた。

「おい硝子〜！いい加減クズクズうるせぇよ！クズって言う方がクズなんですぅ〜」

「ははっ、あたしがクズに見える？」

口では笑っているが、硝子の目は笑っていない。怖い……。


『硝子、”五条より夏油の方がマシなクズ”ってどういうこと？』

「ん〜？クズはクズでも、好きな女に恋愛ぶっ飛ばして婚約できる夏油はそれでもまだ勇気があるからクズ度は低いってこと」

『クズ度が低い、ねぇ……』

相変わらず硝子の言い回しは的を得ていて的確だ。
……ん？待って、”好きな女に恋愛ぶっ飛ばして婚約できる夏油”ってどういうこと？


相変わらず言い争っている硝子と五条に聞いてみる。

『ねぇ、”好きな女に恋愛ぶっ飛ばして婚約できる夏油”ってどういうこと？』


すると、2人はピタリと言い争いをやめて小声で話し始めた。

「いやねぇ、五条さん。Aさんは恋愛に関しては鈍感らしいわよ？」

「ホントね、硝子さん。これだから傑さんは焦って婚約なんて言ったのかしら？」

『ねぇ、丸聞こえなんだけど……。
でも、だって、夏油は家柄のことで私に婚約を持ちかけてきたわけだし、別に恋愛とかそういうのでは……』

「でも、だって、じゃねぇよ！！なんでAはこんなに疎いんだ！！さすがのこの俺でも気がついてたわ！！」

『ねぇ、だから何に気がつくの？どういうこと？』


何にも教えてくれない2人に焦っていると、教室のドアが開いた。

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