【呪術廻戦】夏油傑と(不本意ながら)婚約しました

11.今日という今日は許さない！ ページ13

『じゃあ、先に倒れた方が負けね！』

「望むところだよ。まぁ、最強の俺が負けるわけないけどな！」

『今日という今日は許さない！
行くわよ？』

「来いよ！！」

その五条の言葉を合図にお互いが術式を放つ。

術式がぶつかって爆発が起こる。
……と思っていた。

が、いつまで経っても術式がぶつかった音もしないし爆発も起こらない。ただ辺りが白く煙るだけ。

『……？』

次の攻撃の態勢に入ろうとしていた私は思わず動きを止める。

すると、背後に人の気配を感じた。

五条がこの短時間で私の背後に回り込んだ？いや、それにしては殺気みたいなものがない。

「A、やめなさい」

背後にいたのは夏油だった。

『夏油……！？』




やっと当たりの煙が晴れたと思ったら、私と五条が術式を放った辺りには夏油が持っている呪霊がいた。
どうやら、私たちが放った術式を夏油の呪霊が止めたらしい。

「おい、傑！邪魔すんなよ！」

五条も驚きながら抗議する。

私の頭を撫でながら夏油は挑発的な笑みを溢した。

「いくら悟でも私の婚約者に手を出すのは許せないなぁ。
悟、Aと戦いたかったらまずは私を倒してごらんよ」

「へぇ、いいぜ。やるか？」

『ちょっ、2人もやめてってば！』

私の声も虚しく、2人には届いていないようだ。




夏油と五条が今にも戦い出しそうな時だった。

「おい！そこ、やめろ！！」

と夜蛾先生の声が聞こえてきた。
どうやら後輩2人が先生を呼びに行ってくれたらしい。

……助かった。流石に特級術師の争いは私でも止められないからね。

12.言葉と笑みの圧が凄すぎて……→←10.五条は私にぶちのめされたいのね

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