【呪術廻戦】夏油傑と(不本意ながら)婚約しました

10.五条は私にぶちのめされたいのね ページ12

夏油の手を振り解きたい私は力いっぱい逃れようとするけど、意地でも手を離してくれない夏油がそれを拒む。

そんな攻防をしていたら硝子と五条がやってきた。

「おお、朝からお熱いねぇ」

「おい、2人ともその辺にしとけ〜。腕怪我しても治してやらないぞ〜」

硝子にそう言われてしまうとやめるしかない。だって怪我を治してもらえないと困るもん。

硝子の言葉に従って私が抵抗を止めると、夏油は満足そうに微笑んだ。

“クソ、絶対いつかその変な前髪切ってやる”
と心の中で悪態をついていると、五条がニヤニヤしながら近づいてきた。

『何よ、ニヤニヤして気持ち悪い』

「なぁ、高専来るまで他人から視線感じなかった？」

「あぁ、確かに感じたね。でも悟、それがどうかしたのかい？」


すると五条は更にニヤニヤしながら、こう言った。

「お前らさ、身長差がありすぎて全くカップルに見えねーよ笑
A、良かったな。今日は制服着てたから傑と同じ学校のやつ同士に見えたかもしれないけど、制服着てなかったら誘拐犯と誘拐されてる少女だぞ笑」


その五条の言葉を聞いた途端、カーッとお腹の底から怒りが湧いてくるのを感じた。
自然と夏油と繋いでいる手に力が入る。



「悟、別にカップルに見えないとかは私は気にしていないよ。ただAと一緒に手を繋いで歩けるだけで私は嬉しいんだ」

「おい、五条その辺にしとけ。Aがそろそろキレるぞ〜」

私の怒りを感じ取ったのか、夏油と硝子がフォローしてくれる。
でも、五条はそんな2人のフォローなんて聞いていないような素振りを見せてこうとも言った。

「お前らが手繋いでると、小型犬と飼い主みたいだな笑
傑がA連れて散歩してるみたいだ笑」



それを聞いた瞬間、私から最大限の呪力が発せられた。周りの木が揺れる。

『五条はそんなに私にぶちのめされたいのね』

「お？戦う？いいよ、負けても文句なしな」

私の身長を揶揄う奴は絶対に許さない！！


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なんだか五条が本当のクズみたいになってしまいました……。
ごめんなさい……。

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