1話 ページ1
春の夜
真っ黒な服に身を包んだ男が真っ暗な夜の路地裏を歩いていた。少しまだ肌寒い
____泣き声が聞こえた気がした。
その男は深く考えたわけではなかったがなんとなく泣き声が聞こえる方向へと足を運んだ。
路地の奥の方だった。
「…捨て子か」
カゴの中に暖かそうな毛布に包まれた赤子が寝ていた。ご丁寧に名前が書かれた紙が置かれていた。
が、男はその名前が書かれた紙を破った。
「捨てた奴に名をつける…か。こんな名前はいらねぇな。てめぇはAだ。気に入った…」
男と同じ綺麗な銀色の髪。まだしっかり生えているわけではなく産毛だったがきっと綺麗な髪になるだろうと男は直感で感じた。
そして男は自分と同じように路地で捨てられていたこの赤子をどうしても見捨てることができなかったのだ。
たとえ自分が、ある組織…人殺しの集団の中にいたとしても。この子には幸せな人生を送って欲しい。柄にもなくそう思った。
この路地に人が来ることはそうない。ましてこんな奥だとしたらきっと来ないだろうし、泣き声も届かないだろう。
だとしたら、男が放っておけば3日もしないうちに息絶えてしまうのは目に見えていた。
それだけは、どうしても阻止したかった。
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通りすがりの駄作者(プロフ) - 千歳あめさん» リクエストありがとうございます〜！！面白そうですね！書いてみたいと思います〜！ (5月14日 2時) (
レス) id: ddfc2bb638 (このIDを非表示/違反報告)
千歳あめ - リクエストみたいなのしても構いませんか？主人公に好きな男の子ができて、黒の組織が近づくのを全力で阻止するみたいなお話見てみたいです！ (5月13日 20時) (レス) id: a0f783b703 (このIDを非表示/違反報告)
千歳あめ - ジンが泣いてるところリアルに想像してしまいましたw面白いです！ (5月13日 20時) (レス) id: a0f783b703 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き楽しみにしています！ (5月10日 14時) (レス) id: de2c41cb59 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの駄作者(プロフ) - 夜宵依さん» ありがとうございます！かきはじめます、、！ (5月10日 14時) (レス) id: ddfc2bb638 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：通りすがりの駄作者 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/DFOMEF
作成日時：2017年7月31日 12時
