たぶん、一般人…？

Ep.7 ページ7

「さ、とりあえず家に着いたから上がって上がって。続きは…あ、そうだ。クローゼットにある服に盗聴器つけられてるんだった。壊しちゃっていいかなぁ…？」


「いいわよ」



いいんだ。


とりあえず、盗聴器を容赦なくぶっ壊させてもらった。哀ちゃんには失言したお詫びも兼ねて全てを打ち明ける気で家に呼んだけどコナンくんにはまだ教えてあげる気はないからね。


「で、さっきの続き聞かせてちょうだい」


「えっと、ごめんどこまで話したっけ」


「キャラクターを助けたとかなんとかてところよ。」


「あ、そうそう。えっとー、警視庁捜査一課の松田刑事、萩原刑事、伊達刑事知ってる？」


「ええ。しってるわ。」


「あの3人はね、漫画だと死んでたのよ。」


さすがに哀ちゃんも驚きで声が出ないようだ。それはそうだ私もそれがショックで記憶喪失になったんだからな。


「ほんと、色々とおかしいとは思うんだけど私もここ数ヶ月で記憶混濁するくらい起きてるからしんどかったら無理しないでね。

私の世界であった名探偵コナンって作品はね、黒の組織のジンたちの取引を見てしまった工藤新一がAPTX4869を飲まされて幼児化し、江戸川コナンと名乗り事件解決をしながら組織を追っていくという漫画。私はその作品が大好きでいわゆるオタクってやつだったの。この間の光彦くんの名前を知ってたのも当然、大好きな漫画のキャラクターだもの知らないはずがない。」


「なるほど…」


「さっきも言ったように、私は漫画で事件だったり重要事項を知っているわけ。だけど、私は昔からコナンの漫画の世界に干渉していたの。それで、マンガの中では死ぬはずだった刑事3人を助けたりしている。だから最近、このコナンの世界を変えすぎて完全に取り込まれてしまってコナンの世界の住人に私がなってしまった…てわけ。」


一から言葉にして説明しても意味わからねえな？

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