たぶん、一般人…？

Ep.1 ページ1

今日は2日目の出勤。とはいえ、仕事を覚えることがメインなので今は必死に本の大まかな位置を覚えている。
コンピュータはあれど、やはり司書として位置を把握しておかなければならないらしい。


「大変だなあ」



「ねぇ、Aさん」



「え？…え！？！？哀ちゃん！？」



「声が大きいわ。探している本があるのだけど」




そこにいたのは私の大大大好きな最推し灰原哀ちゃん。
え、


「他の子たちは…？」


「あら、私が1人で図書館にいたらいけないのかしら」


「いやいやまさかそんなことは！！！！」


ないんだけど、ないんだけどさ！？でもほら哀ちゃんが1人で出歩くなんて漫画でもアニメでもあんまりないじゃん！何かの激レアイベント最高か！？！


「あ、本だよね。え、でも私まだ本の位置わかってなくて…」


「別にいいわ。私、急いでないし。○○って本なんだけど」


「わかった。探すからちょっと待ってね」


○○…○○…把握できてないからコンピュータで探すしかない。パソコンを起動してえっちらおっちら探していると、哀ちゃんから声がかけられた。


「ねぇ、貴女」


「ん、なーに？哀ちゃん」


「宮野明美…って知ってる…？」












え？？？？？？

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