たぶん、一般人…？

Ep.3 ページ3

「え…と、私のバイト先にいたのは宮野明美じゃなくて…雅美、広田雅美って子なんだけど…」


「雅美…」


「その、明美さん…？どうかしたの？」


「いなくなったのよ…。数ヶ月前に行方がわからなくなって…」


「え、死んでないの」


「え…」



間違えた。いや、うんこれはマジで間違えた。過去一間違えたし言い逃れができないどうしよう。


「どういう、こと。」


「えっと…」


「ねぇ、お姉ちゃんが死んだってどういうこと？なんであなたがそんなこと聞くの…？お姉ちゃんのこと知ってるの？」


哀ちゃんの目に涙が浮かぶ。

何がどうなってるのかわからない。

宮野明美さんは原作中ではもう死んでるはずで、死んでたからこそコナンと灰原は出会ったはずなんだ。もし宮野明美さんが生きているなら組織を抜ける理由がわからない。


でもなにより、


「お願い、泣かないで…？」


「ねえお願い。本当のことを教えて。」


「あ…」


「あなた、何か知ってるんでしょう？」


涙ながらに確信したような表情。


「私のことも、組織のことも…お姉ちゃんのことも」


真剣な目


「本当は、危険な賭けだってわかってる。それに私だけじゃない、江戸川くんたちにだって危害が及ぶかもしれない。…まあ、盗聴器を仕掛けた彼本人は危険なことにそもそも足を突っ込んではいるけれど…。それでも、無鉄砲に貴女に話を持ちかけるなんてこと彼に知られたら絶対に怒られるわ。でも、あなたなら…あなたなら、大丈夫な気がするのよ」



「なんで…」



「おねがい、お姉ちゃんのこと教えて。」

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