こちら幽霊本丸です！ドヤァ！

18話 ページ18

本丸キッチンにて、カレー作りの真っ最中である。どうやら短刀たちが特にかになるようでさっきからちょこまかちょこまかしている。火とか包丁使ってるんだから危ないでしょうと思ったけどこの子ら刀だから刃物は友達だった。


さてさて、ものを持てないのにどうやって調理してると思う？それはね、



ポ ル タ ー ガ イ ス ト



だよ。幽霊にはお決まりだよね。


「さぁっ、みんなできたよー！お皿とか用意して！」


鯰「わー！！ばふ「兄弟」」


「ほらあんたたちも運んで。鯰尾のだけ馬糞にするぞカレー」


鯰「うわっ、それはいやだ！」


「じゃあやる」



それぞれにお皿を持ってきてもらい、見た感覚の体調で多くしたら少なくしたり。よし、まだおかわりはたくさんあるね！


「おのこしはゆるしませんでえー！」



「「いただきまーす！」」


給食のように声を揃え、初めての食事に混乱するものや初めての味に驚くもの、懐かしんで食べるものなどたくさんいたが今日の夕食は賑やかなものとなった。


「うまいな、このかれえとやらは」


「わたしがつくったんだからね」


「違いないな。…明日は地獄に行くんだったか？」


「うん、楽しみだね」


「そうだなぁ」



三日月をバックに綺麗な付喪神と明日の楽しみを語るなどと、いったいだれが想像できただろうか。今この本丸は平和になりつつあるのだ。

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