tetsuya side ページ10
Aにお願いして買い物に付き合ってもらった
もうすぐ退院だし
俺の事忘れないようにAに何かプレゼントしておきたかった
真っ赤なミニバンが俺の横に止まった
Aだ!
毎日運転しているから運転は上手い
っていうかそこら辺の男より上手い
運転中のAの横顔が可愛くてちょっかいをだしたら急に車をスピンさせたりして
どうやら昔車のレースに出てたそうで
なるほどという運転テクニックだ
ふんわりした雰囲気からは想像できないギャップ
ますますAに惚れてしまう
何かと色々な理由をつけて手を繋いだ
恥ずかしそうにしているところが可愛い
Aに似合いそうな洋服発見!
こんなの無理と言っていたけど
年齢よりもはるかに若く見える彼女には
きっと似合うはず
予想どおり似合っていた
イエローのニットがAにフィットしていていつもふわっとした服装で分からなかったけど胸元がふっくらしていてドキッとした
その後も二人でひとつの飲み物を飲んだりして極々普通のデートに幸せを感じた
俺は好きな人とができたらしたいことがあった
二人でスーパーで買い物する事
二人でカートを押してあーでもないこーでもないと言いながら夕食の買い出しをする
東京ではほぼ無理な話
そんな当たり前の日常を
Aとしたかったんだ
心があったかくて、とても幸せな気分でこのままこの時間が続けばいいと思ったがもうすぐ
離れなければならない
切ない思いが心をしめつける
だから景色の綺麗な場所で俺はAに伝えたいことがあった
Aは何かひらめいたようで
「じゃ、行こうか!ステキな場所へ〜」
まさかあんな素晴らしい所へ連れて行ってくれるなんて…
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作者名:n-s | 作成日時:2017年3月5日 12時