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ささやかな幸せ 2 ページ9
それからも哲也はかごに卵やら牛乳やらどんどん入れていく
ティッシュやトイレットペーパーまで
哲「あっても困らないでしょ！」
コーヒーなんて申し訳ない程度にひとつ
最初からコーヒーが目的ではなかったんだね
お買い物ってものをしたかったんだ
でも、私も恥ずかしいけど嬉しかった
こんな風に好きな人と買い物なんて…
何年ぶりだろうか
精算を済ませて車へ
すごい荷物！
哲也もさすがに少し持ってくれたけど
哲「Aごめんね、買いすぎた？重い
でしょ？」
A「うん、重い
でも…ありがと、またお金使わせて
しまって…」
哲「肉じゃが待ってる！あー、今日買った
ティッシュとか入れないでネ！笑」
今日の買い物で車の後部座席はいっぱいだった
思わず二人で顔を見合わせて
「すごい買ったね！」
同時に笑った
哲「ねぇ、A、もうひとつ
行きたい所があるんだ…」
A「ん、どこ？」
哲「景色の綺麗なところ」
A「それって〜私のセンスが試される」
哲「俺さ、この街はスクールを立ち上げる時
に2週間位いたけど、綺麗な景色なんて
見る時間なくて…
だから見てみたいんだ、この街のきれい
な景色」
A「！ OK！」
私はひらめいた
きっとあそこなら哲也に喜んでもらえる
哲也にとって運命を変えた場所が見える所
A「じゃあ、まだ明るいうちに
早く 行こ！」
はやる気持ちを抑え車を走らせた
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作者名：n-s | 作成日時：2017年3月5日 12時
