デート 3 ページ5
たわいのない話をしながら
アウトレットに着いた
平日だから駐車場も空いている
哲「着いたぁー!
さぁ、行こ行こ
うわぁ、と、と」
雪道に歩き慣れていない哲也はツルツルさせながら歩いていて危なっかしい
A「ゆっくり歩かないと転ぶよ!
左手ついたら大変だよ」
哲「うーん、…じゃあ、はい」
と差し出された哲也の右手
A「…」
哲「だから、ほら!俺が転ばないように
…ネ! 手〜繋ごうよ!」
A「えぇっ、恥ずかしいよ」
哲「じゃあ、転んでもいいんだ…おっとっと」
A「うーん、じゃあ」
哲「よっしゃー!」
哲也は私の左手を握りしめ店までの道を歩く
恥ずかしいやら照れくさいやら…
はしゃぐ哲也を時々通る人が見る
A「ねぇ、人が見てるって」
哲「いいじゃん見せとけば
羨ましいだろうってさ!」
少し歩いていくと店の中へ
A「着いたよ、もう滑らないと思う
けど…」
哲「えっ、いいのいいの だって手離れなく
なっちゃったから」
全くもう
A「ところで何を買いに来たの?」
哲「ん、特に…ないかな
なんかこうゆっくりと好きな人とお店
見て歩きたかった」
A「そっかぁ、東京じゃなかなか
出来ないよね」
哲「ん、一人でいても変装しないと」
少しモールの中を歩いていると
哲「ここ!行こう!」
と連れて行かれたのは
レディースファッションのお店
店員さんが見ている
私の事をというより哲也を
でも哲也だとは思ってないみたい
ただステキな人が来たと思っているみたい
そうだよね、こんなところに芸能人がいるなんて思わないわ
哲「うーん、これとこれかなぁ
はい、着てみて!」
A「えっ、でも…」
といって差し出したのは
イエローのニットとオフホワイトのフレアースカート
哲「あー、店員さん 試着いいですかぁー?」
店員「どうぞ、こちらへ」
哲也に背中を押され試着室へ
哲「着てみて!」
戸惑いながらも私は試着をしてみた
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作者名:n-s | 作成日時:2017年3月5日 12時