デート 2 ページ4
哲「俺、運転しようか？」
A「片手で？」
哲「運転していいって 先生が」
A「結構です 笑
普段運転してるの？」
哲「いえ、ほぼしてません」
A「はぁ？じゃあお断りします
まだ死にたくないし
あなたの事が一番大事です」
哲「…ちぇっ」
ちょっと口をとがらせたあと
ずっと助手席から私を見つめている
A「何？」
哲「うん、横顔も可愛いね！」
A「眼鏡の度合ってないんじゃない？」
哲「じゃ眼鏡外して見てみよ！
見えないから近づかないと見えないや」
顔を私の頰まで近づけてくる
A「ちょっと、近い 危ない！
運転中
それに眼鏡はしておいて
顔がばれる」
はい、はい と言って向き直ったものの
再三の注意を聞かず
私の髪や耳を触ったり
左手を掴んだり
A「哲也〜怒るよ！」
哲「怒った顔も 可愛いね」
これは一度お仕置きをしなくては
哲也もドSかもしれないけど
私のドSにも火がついた
目の前にちょうどいい左カーブ
あいにく対向車もない
道は絶好のアイスバーン
思いっきり左へハンドルをきりサイドブレーキを引く
バッチリ決まったコーナーリング！
哲「うわーっ！なに？びっくりした」
A「あのね、冬道で危ないから
セクハラやめてくれる！」
哲「はい、…ごめんなさい
凄いねA運転〜カッコイイ！」
A「ちょっとだけレースに出てたこと
あるから」
哲「あのハイレグでパラソルさして？」
A「それはクィーンの方
私はレーサー」
それから哲也は静かに助手席にいた
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作者名：n-s | 作成日時：2017年3月5日 12時
