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ファンミーティング 3 ページ24

もう目の前に哲也がいる

ハイタッチをしようとした瞬間

グイッと 哲也の両手が私の両手を掴んだ

A「ひゃっ!」

哲「笑、ありがと!」

私の大好きな笑顔で

私にだけ…両手で


secondのメンバーが一瞬キョトンと

幸いお客さんは気付いていない

私は立っているのがやっとで次々の他のメンバーともハイタッチをして


啓司さんや将吉さんは(先日はどうも)というような顔をしていた


ケンチさんは私の様子がおかしいことに気がついたのか

ケ「どうも! 大丈夫?」

その後はどうやって会場を出たんだろうか?

すぐに帰る事が出来ず
会場外のベンチで休んでいた

彩「ママ〜大丈夫?」

まだ雪の残る初春の冷たい風が私の心を静めてくれる


彩「哲也、元気そうだったね
  啓司とか将吉、ケンチも覚えててくれた
  よね!
  哲也〜ママにだけ両手でハイタッチして
  ずるーい!」


A「そろそろ帰ろっか?」

ベンチから立ち上がろうとしたとき

電話が鳴った

ディスプレイには哲也の名前…

A「…もし もし 」

哲「A?今どこ?今日はありがと
  ねぇ、大丈夫なの?
  ケンチがA顔色悪くてフラフラ
  してたって」

あぁ、確かにケンチさんに声かけられた

A「あ、うん 大丈夫
  ちょっと人混みで気分が悪くなっ
  ただけ」

哲「ほんと?Aの顔見れて嬉しかった」


A「哲也…元気になったね
  頑張ってね
  それじゃあ電車の時間だから」


会いたい時に会えない
本当はもっとそばにいたいって言いたいけど
これ以上話すと辛くなるので
私は早々に電話をきってしまった

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作者名:n-s | 作成日時:2017年3月5日 12時

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