ファンミーティング 2 ページ23
secondのメンバーのわちゃわちゃとした
トークが続く
何度も爆笑が起き
とても楽しい時間…なのだが
視線が…
哲也の熱い視線が私に向けられる
お願い、そんなに見ないで
まわりが変に思うよ
まともに哲也の顔を見れない私は俯いてばかり
時々見上げては哲也と眼が合い
その度に胸が苦しくなる
彩「ねぇ、ママ 哲也見てるよ
手、振ってあげなよ!」
隣で小声で話す娘
でも、無理
訳のわからない緊張感で息苦しい
時々メンバーが客席に降りてファンに話しかける
哲也が階段をゆっくりと降りた
一歩ずつ私の方に近づいてくるのがわかる
後方まで行きインタビュー
またゆっくりと前へ進んできた
私は振り向くことも出来ず
彩「ママ、哲也みんなと握手してる!
ほら早く 手出しなよ!」
A「え、いいよ」
とその時、
ポンポン
と肩を優しく触る人
見上げると哲也が優しく微笑んでいた
楽しい時間はあっという間だ
そろそろ終演ということで
最後は全員とハイタッチ
哲也は病み上がりということで片手でごめんなさいとの挨拶があった
ハイタッチの1番目は哲也だ
みんな感激でキャーキャー叫ぶ人
泣き出す人〜様々だ
私は久し振りに会えたことや、元気な姿に感激したのと、それより何より哲也の事が好きすぎて胸が張り裂けそうで…
A「彩、ごめん ママ気分が悪いから
外で待ってるから」
彩「えーっ!もうすぐだからこのまま並んで
ハイタッチして出ればいいじゃん!」
A「いや、でも」
彩「ほらほら!もう行かないと!」
娘にごり押しされ流れのままに並ぶことに
一歩一歩secondのメンバーが近づいてくる
ドキドキや緊張で目の前がクラクラしてきた
次は私の番…
片手の哲也に合わせるために
両手を重ねてひとつにした
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作者名:n-s | 作成日時:2017年3月5日 12時