デート ページ3
金曜日の朝…
窓を開けるとキーンとした冬の風が吹き込んできた
ここ最近で一番寒い
特に夕べは眠れなかったわけでもなく
今日は哲也と出掛ける日
デートなんていわれるとちょっとくすぐったいけど
簡単に車の中を掃除して
なんせEXILEのタオルとかtetsuyaのキーホルダーとか飾ってるから
片付けて
さっさとメイクを済ませて
っていうかろくにメイクの仕方もわからないから
黒のスキニーに白のニット
服なんてこれくらいしかない
車のエンジンをかけ出発
EXILEの曲しか聞かない私は他のCDなんて持ってない
BGMにも悩み…無難にFM
哲也に連絡する
✉「病院の玄関を10時に出て、最初の交差点
を左に曲がって」
哲「りょーかぁーい❤」
哲也が左に曲がった頃をみはからい
通りを走らせる
前方に発見！
黒のライダースにパンツかな？
ジャケットの裾からは白のシャツがチラチラしてる
右手だけを振って歩き
時々周りをキョロキョロしている男の子
多分あれかな？…哲也
やっぱオーラがあるわ
哲也の少し前で車を横付けしハザードをつけ
助手席の窓を開ける
A「お兄さんどこ行くの？よかったら
乗りませんか？」
哲「おぅ！Aおはよう！
今日も可愛いよ」
よくまあそんな恥ずかしいことを
サラサラと言うなんて〜さすが哲也
A「あのさ…」
哲「ん？」
A「もっとさ、ニットキャップ被る
とか、マスクするとか」
哲「大丈夫だよ
俺がこんなとこ歩いてるなんて思わない
よ
それにキャップ被ったら髪が崩れる 笑」
A「…じゃあさ、後ろに乗って！丸見え
だから」
哲「何で？いいじゃん」
と半ば強引に助手席に乗る
哲「はい、ここ置くね！」
とドリンクホルダーにいれたてのコーヒーを
置く
…ま、いいか
申し合わせた訳でもないのに
哲「なんか服装似てない？」
A「ほんとだ」
哲「俺達気が合うねぇ
じゃあ、出発しちゃってください！」
ちらちら降る雪と太陽の光でキラキラしている
雪の道
車で1時間のアウトレットまで車を走らせた
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作者名：n-s | 作成日時：2017年3月5日 12時
