蘇る〜あの日の事 ページ11
A「着いたよ 笑」
哲「うん、ここどこ?」
車を降りるとそこは辺り一面銀世界
夏は広大な草原が広がる展望台
冬は訪れる人も少なく静まり返っている
A「どうぞ!足元危ないから」
私は哲也に手を差し出し手を繋いで先へ進む
どこまでも続く銀世界の先に見える大きな建物銀色の屋根に太陽の光が降り注ぎ眩しい光をはなっていた
哲「…あれは?」
A「哲也がライブをするところ…かな」
哲「…」
A「…哲也 ?」
哲「俺、あの場所で…今の俺がある
スタートラインに立って…」
私は哲也の隣でただ頷くことしか出来なかった
哲「あんな光り輝く所で 俺はみんなを笑顔
にするために」
A「また、哲也が戻ってくる場所だよ
ここから見るドームもなかなかいい
でしょ?
また
必ずみんなのところに…待ってる」
哲「A〜俺、大丈夫だから!
必ずまたみんなを笑顔にするために
あの場所に戻って来るから!」
哲「Aちょっとさ後ろ向いて」
哲也に背を向けると私の首に手を回し何かを
かけた
A「!」
哲「俺の事、忘れないで!
指輪はできないでしょ?
ネックレスなら…Aの誕生石!」
A「知ってたの?誕生日」
哲「彩乃に聞いた
俺も同じのしてるんだ!
もうすぐ東京帰るから
でも、また来るから!Aのところ
に!
離れてるから付き合うとか難しいけど
だから応えは今は要らないから 笑
また、会って欲しい…」
哲也は自分の気持ちを押し付けることなく
私のことを尊重してくれている
こんなに大切にしてくれている
彼を信じてもいいのかな?
A「うん、待ってるから!
だから夢に向かって頑張って
応援してるよ!」
どちらからともなく私達は抱き合い唇を重ねた
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作者名:n-s | 作成日時:2017年3月5日 12時