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memory.8 ページ10
この世界、ブリリアンテは二人の偉大な神様の手によって創られた
一人は始まりを司る《光の女神》
一人は終わりを司る《闇の神》
二人の仲はとても良好で、何時如何なる時でも世界の平穏を見守っていた
彼らは神様、その力のほとんどは全て、人々の信仰心によって得られていた
光の女神を拝む者もいれば、闇の神を祈る者もいた
人々の信仰を糧にし、女神は始まりを、神は終わりを全てのモノに与え続けた
だが、その均衡は突如として崩れてしまった
闇の神は、信仰心を得られなくなっていき、神としての力をほとんど失ってしまった
光の女神は闇の神の存在の消滅を恐れ、神の力を分け与えパワーバランスを保とうとするが、あえなく失敗に終わる
闇の神は思った
"何故、私はこの世界を作ったのだろう"と
世界を作り、最初の生命を二人で創り上げたのに、私だけ恐れられてしまうのだろうと
"生命が、光の女神が憎い"
闇の神は名の通りに心が闇へと染まっていった
やがて、彼の悲しみ、憎しみ、嘆きは世界を破滅へと導く事になった
心を持たぬ怪物が生み出されは無差別に生き物を殺戮し、恐怖のどん底へと突き落とした
光の女神は、彼の暴走を止めようとするも負の感情を受け止めきれなかった...
世界は阿鼻叫喚の恐怖の世界へと生まれ変わった...
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