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memory.13 ページ15

カイルside

早朝、僕は目が覚めた
ゆっくりと起き上がり、近くに置いておいた剣を腰にかけた

それから周りを見渡す。姉さんの姿は無かった。恐らく僕よりも早く起きて朝食を作っているだろう
そして昨日の夜に出逢った少女がいた。まだ静かに寝息をたてていた

(......起こしちゃ悪いか)

昨晩に怪物にあれだけやられていたんだ。少しでも休ませてあげないと思い、声は掛けなかった

僕はテントから出た





******




やはりネール姉さんは食事を用意していた

「あら、おはようカイル。もう出来たから召し上がっていいわよ」

いつもと変わらない笑顔を僕に向ける。その笑顔からは優しさが感じられた

「そう。じゃあ頂こうかな」

僕は椅子に腰掛け、早速朝食を食べようとした





「...お、おはようございます」



テントの方から聞き慣れない少女の声がした。そこにいたのはあの桃色の髪の女の子だった
挨拶してきたのだ。返すのが礼儀だ

「ああ、おはよう」

「おはよう。よく眠れたかしら?」

姉さんは挨拶次いでに質問をする
少女は少しオドオドとした感じだったけれどちゃんと返事をした

「は、はい。あの、昨日は本当にありがとうございます」

またしても少女は頭を深く下げた。......何というか、少し緊張してないかこの子?

「いいのよ気にしないで。貴女もよかったら食べていかない?しっかりと栄養を摂らなきゃ」

「姉さんそれ少し前まで言ってたよね?」

「あ、そうだったっけ?アハハ...」

これは小さい子によく言い聞かせた言葉だ。孤児院では姉さんが年長だったからよく面倒を見ていたな

......確かに彼女は小さいけど、身長は。...まあ、いいか

「え、良いのですか?」

少女は少し驚き遠慮がちになっている
でも、別に迷惑というわけではないから構わないし、これから歩くのだから食べておかないと

「遠慮するな。姉さんは料理が得意だから口に合うと思うよ」

「そうよ。気を使わなくていいのよ」



少女は暫く悩んだ末に好意を受けとることにした

「それじゃあ...ご一緒させていただきますね」





そうだ。ちょっと聞きたいことがあった
僕は彼女に尋ねる

「そういえば、君は何て言う名前なんだ?」









「そういえば自己紹介がまだでしたね。

私はエリカといいます」

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設定タグ:ファンタジー , 冒険   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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作者名:アポ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2016年1月12日 20時

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