MI・YU・KIくん９ (ページ7)

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プロ野球はオフシーズンに入り、その間に俺は契約更改をした。

１年目から恋人、結婚宣言をしたり、誤報だけどフリーアナとの二股報道が出たりと、あまり

プライベートでは品行方正ではなかったが、野球の方ではそれなりの結果を出せたのか、年俸

は大幅アップとなった。

御幸「はい。サインさせていただきました。まだ２年目の新人に大きな評価をしていただき

球団には本当に感謝しています。」

記者「これで、いよいよ婚約者の女性とご結婚ですか？」

御幸「そうですね。直ぐという訳にはいきませんが、なるべく早く家庭を持ちたいですね。」

本当は来シーズンには入籍しているだろうけど、俺がプロ選手として定着するまでは、もう

少し周りには秘密だ。

A「ねえ、お兄ちゃん。年俸5800万円って凄いの？」

A兄「凄いに決まってんだろう。ってか今年が1000万円くらいだろう？アップ率が凄い

んだって。それに契約金も億だよな、確か。」

A「何か、その言い方ヤだな。」

私はテレビのスポーツニュースでプロ野球選手の契約更改をたまたま観ていて、たまたま御幸

先輩の年俸を知った。

年俸数千万の御幸先輩に、ただの女子大生の私…

…っっっ！！！

ダメダメ悪く考えちゃ。

御幸先輩はありのままの私を好きでいてくれているんだから。

でも努力はして、少しでも魅力的な女性にならなくちゃ。