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A「私、家に電話する。今日、帰れないって言う。許してもらう。」
Aは電話を掛けている。
Aを止めないといけねぇのに俺もどこかでAと一緒に居たいと思っていて何も出来ない。
A「お父さん、ごめんね。今日、御幸先輩と一緒に居させて。それに今、埼玉の秩父の
方に居るの。今から帰っても遅くなるから…うん…あのね、先に言っておくと御幸先輩は
ダメって…でも私が無理言って勝手に電話して…だから…うん、ちょっと待って。一也、
ごめん。お父さんが代わってって。」
Aが俺に携帯を渡してきた。
何、言われるか。
御幸「代わりました。すみません。俺もやっぱり一緒に居たくて言えませんでした。明日、
ちゃんと送りますからダメでしょうか？」
A父「御幸くん、Aには甘いね。」
御幸「すみません。やっぱりAに喜んでほしくて。普段、寂しい想いもさせてますし…
俺からもお願いします。」
A父「…お土産、楽しみにしてるよ。」
御幸「ありがとうございます。」
お義父さんに許してもらえた。
A「一也。」
御幸「いいって(笑)」
A「良かった〜(笑)」
今日一のAの笑顔を見た。
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作者名：奈緒 | 作成日時：2022年4月13日 6時
