MI・YU・KIくん６ (ページ9)

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今日やっとAに会える。

俺はウキウキした気分で試合に臨んだ。

A効果なのか横浜は勝利した。

ファンサービスをしながら、そろそろベンチ内に引き上げようとしているとAが男にナンパ

されているのが目に入った。

腕を掴まれ無理矢理引っ張られそうになっている。

場所がここじゃなかったら、ファンが居なかったら俺は真っ先にすっ飛んで行ってる。

でもそれが出来ないなんて。

俺は声を出していた。

御幸「走れ！」

声の方に視線が向くと、また迷惑を掛ける。

俺はベンチに引き上げた。

A、上手く交わせ。

ベンチに引き上げ、控室に行ったものの、Aのことが気になって仕方ない。

俺は控室を出た。

すると俺の目の前にAが居た。

良かった。

男から逃げられたんだ。

でもAがコソッと様子を見ている先に男がいるのが目に入った。

俺はAの腕を掴み、引っ張ろうとした。

でもAは俺だと気づかず暴れる始末。

俺は口を塞ぎ、更に抱き締めた。

A、俺だって。

でも俺に抱き締められた時にすぐに気づいたようだ。

そりゃあ、俺に散々抱かれている訳だから気づかなかったら怒る。

それにしても、あの男、相当しつこいな。

Aがまだこの近くに居ることを察しているのか動かない。

おまけにもう１人男が居るじゃねぇか。

もう少しでAを危ない目に遭わすところだった。

俺は美馬に電話をして助けてもらうことにした。