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美馬選手は私を鋭い目つきで見てきた。
美馬「誰?」
御幸「俺の婚約者なんだけど。」
美馬「ここまで連れ込んでるのか。」
御幸「ちげ〜よ。何か男に追いかけられてたから、つい。ってか自分の婚約者守って何が悪い。」
美馬「で、かくまってほしいと。」
御幸「その辺にウロウロしてるだろ?」
美馬「あぁ。」
御幸「あの男達が居なくなるまででいいから。」
美馬「そうゆうことなら。こっちだ。」
私は美馬さんに連れられ、控室のようなところに来た。
御幸「悪いな、美馬。」
美馬「借りを作っておくのもいいと思ったからな。でも時間を潰すだけで大丈夫なのか?」
A「それは大丈夫です。」
私は準備していたメガネを着け、髪をおさげにした。
御幸「あははは。やっぱりか。」
美馬「なるほど。いい考えだ。」
A「たぶん、これで大丈夫だと思いますので、そろそろ行きます。美馬選手、ご迷惑を
おかけして、すみませんでした。でも助かりました。ありがとうございました。」
御幸「A。じゃあ、また後で。」
A「はい(笑)」
私は美馬選手に一礼をして関係者スペースから出た。
すると居た。
私に声を掛けてきた男性が。
でも他に連れらしい男性も居る。
男性「おかしいな。この辺で見失ったんだ。」
男性連れ「可愛い子だったんだろ?」
男性「あぁ。断れなさそうな感じの子だったからお持ち帰り出来そうだったのに。」
男性連れ「何、見失ってんだよ。今、すれ違った子じゃ…ないよな。」
男性「ないない。あんな地味女。」
良かった。
私って気づかれていない。
でも無理矢理連れていかれたら、私、この2人に何をされていたか。
御幸先輩にまた助けてもらった。
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作者名:奈緒 | 作成日時:2022年1月30日 6時