MI・YU・KIくん５ (ページ6)

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コイツ、やべぇかもしれない。

Aのやべぇのとは違う。

かなり怖い。

こうゆうのって球団に相談してもいいんだよな？

明日にでも話してみよう。

御幸「俺、あんたとデートするつもり全くないですから。」

女子アナ「でも若いうちに色んな女性とお付き合いするのも経験の１つですよ。」

御幸「俺は彼女１人で充分ですから。」

女子アナ「勿体ない。私も彼は居ますよ。でも御幸くんのことも知りたいな～って。」

御幸「彼がショック受けますよ。こんなことがわかったら。」

女子アナ「彼も同じようなものだから。」

ん？

意外に真面目なやつか？

コイツ、もしかすると彼氏と上手くいってなくて俺で暇つぶししてる？

本当は彼氏のことメチャクチャ好きなんじゃねぇか？

御幸「よくわかんねぇっすけど彼氏ともっと会ったらいいんじゃないっすか。」

俺の言葉に急に黙ってしまった。

御幸「じゃっ。」

大人しくなった隙に俺は女から走って逃げた。

女子アナ「…生意気…御幸一也。ま、でもそうして平静でいられるのも今のうちだから。」

俺は女が何を企んでいるのかも気づかず、足取り軽くAの元へ向かった。

久しぶりのAの家。

俺はチャイムを押す。

するとAをはじめ、Aの家族全員が俺を玄関まで迎えてくれた。

嬉しい。

この後、色々からかわれることがわかっていても嬉しくて仕方ない。

Aの家族は本当に温かい。