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御幸「本当のこと話していいんですか?」
球団職員「あぁ。球団側で話し合った。今後、婚約者との事は球団側で全面的にバックアップ
する。」
御幸「ありがとうございます。俺、別れなくてもいいんですね。球団もクビにならないんですね。」
球団職員「ファンのおかげだぞ。」
御幸「それはどうゆうことですか?」
球団職員「入寮前に婚約者とこの辺りをデートしたことあるだろう?」
御幸「はい。」
球団職員「投書が来ているんだ。2人を応援するって。」
御幸「本当ですか?」
球団職員「嘘じゃない。それは御幸くんがちゃんとファンサービスをしてくれたのが良かった
みたいだ。ファンは見てるからな。今回、ゴシップ記事で君の立場が危ういと思ったファンが
心配して投書をしてくれている。その中にあったよ。」
御幸「そうですか。嬉しいです。」
球団職員「ファンサービスも大事だろう?」
御幸「はい。そうですね。そのファンに応えられる行動をしないといけませんね。」
プロ野球選手を辞めるなんて早まった決断をしなくて良かった。
そして俺の囲み取材が始まった。
記者「では改めてお伺いしますが御幸くんがお付き合いされているのは学生時代からの女性と
いうことでアナウンサーの女性は事実無根で間違いないですか?」
御幸「はい。俺が軽率な行動を取ったことで、その方や球団側、婚約者にも迷惑をかけて
しまいました。本当に申し訳ございませんでした。」
俺は深く反省をし頭を下げ、しばらく上げれなかった。
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作者名:奈緒 | 作成日時:2022年1月19日 23時