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記者1「御幸くん、週刊誌の記事は本当のことですか?」
記者2「お相手のアナウンサーの女性は半ば認めてらっしゃる発言をしていますが、本当の
ところはどうなんですか?」
ゴシップ記事は横浜管内では大騒ぎとなっている。
球団からは否定はしていいと言われた。でもいちいち相手にする必要もないとも言われた。
人の噂も何ちゃらってやつか。
でもそれじゃあ、あの女の思惑通りじゃん。
俺は憤りを感じていた。
御幸「週刊誌の方には申し訳ないですが、あの記事は全部違います。」
記者3「でも記事の写真は。」
御幸「あれは本物ですね。でもたまたま話しているのを使われただけだと思います。」
記者4「でもあの写真ってオフっぽくなかったですか?オフの時に話すって、特別じゃないと
ありえないと思いますが。」
練習場に向かっている俺に引っ付いて質問攻めにしてくる。
マスコミも大変だな。
その相手をしている俺もけっこう大変だけど。
正直、面倒くせぇ。
御幸「そういえばオフですね。あの日、俺、婚約者とデートしてましたから。じゃっ、失礼
します。お疲れ様です。」
俺は1つお土産と言うか爆弾を投下してやった。
記者1「御幸くん!婚約者って以前から噂のある女性ですか?それともアナウンサーの?」
どう考えてもアナウンサーの女性じゃないでしょう。
それくらいわかるでしょう、マスコミなら。
否定だけじゃ信じねぇだろうから少しサービスしたけど、また球団に怒られるだろうか。
クビになったりしねぇよな。
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作者名:奈緒 | 作成日時:2022年1月19日 23時