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成宮「一也〜。そんなにケチケチしなくても、いいじゃん。それにしても何でそんなに
急ぐの?これから、いっぱいチヤホヤされて可愛い女の子とも付き合えるかもしれないのに。」
御幸「俺はAが一番だから。」
成宮「やっぱり早く紹介してよ〜。」
御幸「結婚式の時に呼んでやる。」
成宮「え〜!?それって、うんと先じゃん。待てない〜。」
会わせるのは完全に俺のモノになってからだ。
俺達がグランドでイチャイチャしていたら、あちこちの記者がやってきた。
高校で戦った同級生がプロになり、またシーズンを戦うのはネタになるんだろう。
それにメイは巨人だからな。
あやかって俺も名前を売ってもらえればラッキーか。
マスコミのおかげでAの話は、そこで終わった。
試合は横浜の勝ち。
メイは結局、投げなかった。
後からわかったことだが故障をしていたらしい。
これもメイらしい。
自分の弱みを絶対に見せない。
成宮「一也、必ず来いよ、1軍。」
御幸「ああ、もちろんだ。」
成宮「一也とバッテリー組むの、楽しみにしてたんだけどな。またチームが違うから。」
御幸「オールスターとか組めるチャンスは色々あんだろ。」
成宮「俺は同じチームで組みたかったの。」
御幸「まだライバルとして戦えってことじゃねぇの?それにプロ野球選手として頑張って
いれば、いつか一緒のチームでバッテリーを組む時がくるって。」
成宮「そうだね(笑)」
御幸「今はメイを打ち崩すの楽しいし燃えるじゃん(笑)」
成宮「相変わらずカッコイイじゃん、一也(笑)」
メイと話して久しぶりに中学生の頃に戻った気分だった。
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作者名:奈緒 | 作成日時:2022年1月19日 23時