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御幸「A。結婚しよう。」
御幸先輩の言葉が私の頭の中で繰り返される。
結婚？
２度目のプロポーズ？
横浜のホテルのスイートルームでも言ってくれた。
御幸「結婚して、A。」
嬉しい…でも…
A「でも、それはまだ…」
御幸「まだ早いって、きっと両方の家族からも言われるだろうな。でも俺、やっぱり待てねぇ。
Aと早く家族になりたい。もう一度お義父さん達に話すよ。Aは嫌？俺とすぐに結婚する
のは。」
A「嫌じゃないです。本当は私も１日でも早く結婚したいです。」
御幸「良かった。でもまだ入団したばかりだから、先ずは籍を入れたい。しばらくは一緒に
暮らせない。別居ってことになる。俺は寮でAは実家。大学生になったら一人暮らしに
なると思うけど。それでも俺はAと結婚って形が欲しい。」
A「一也さん。」
御幸「御幸Aになって。」
A「…はい、宜しくお願いします(泣笑)」
御幸先輩は嬉しそうに私の顔中にキスをして優しく抱き締めてくれた。
どのくらい時間が過ぎたのかな。
私達はずっと抱き合っていた。
言葉は無かったけど、私は心も身体も充実していた。
御幸「A？」
御幸先輩がやっと話した。
A「はい。」
御幸「プロポーズがラブホでごめん。本当なら、もっとムードのある場所が良かったんだけど
俺、待ってられなくて。」
A「場所なんて何処でもいいです。それに今日で２度目のプロポーズです。」
御幸「そうだったな。１度目はホテルのスイートルームだったな。」
A「プロポーズってやっぱり凄く嬉しいですね。何度でも言ってほしいです。ふふっ、
一也さんと夫婦、家族になれるなんて幸せです。」
私達は何度も唇を重ねた。
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作者名：奈緒 | 作成日時：2022年1月19日 23時
