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夜が明け、いよいよ当日になった。
帰りの荷物のことを考え、空港までは一也の車で行くことになった。
一也が迎えに来てくれるのを私は待っていた。
パスポートは持った。
現金も持った。
再確認をしていたら一也が迎えに来てくれた。
御幸「忘れ物はねぇか?」
A「うん。たぶん大丈夫だと思う。」
御幸「まぁ、パスポートがあれば、あとは向こうで調達出来るから大丈夫だろう。」
一也、慣れてるな。
でも一也も海外は初めてだと思う。
頼もしくて増々、惚れ直しちゃうな。
Aと初めての海外旅行だ。
海外が好きって訳じゃねぇけど、ハワイに行けばサプライズも用意してあるし、何より
Aと2人でたくさんの思い出作れるかと思うと楽しみで仕方ない。
Aも嬉しそうだ。
御幸「じゃあ、お義父さん、お義母さん、お義兄さん、行ってきます。」
A「行ってきます。お土産買ってくるね。」
A父「頼むね、一也くん。」
俺達の結婚が近づいてきたからなのか、お義父さん達の俺の呼び名が『御幸くん』から
『一也くん』に変わった。
周りから見たら些細なことかもしれないが、俺にとってはかなり嬉しい。
俺達はAの家族に見送られ空港に向かった。
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作者名:奈緒 | 作成日時:2022年5月12日 7時